Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/07/21

中日以降は普通に戻った
夏休み初めの3連休の琵琶湖

 上の写真は滋賀県琵琶湖の近江舞子水泳場です。7月21日の午後2時頃に撮影しました。夏休み初めの3連休の最終日で大勢の水泳客が遊びに来てるんですけど、特別混雑してるというわけではありません。駐車場にも楽に入れるし、天気のいい休日の混み具合としては普通です。

 岸釣りアングラーは舟だまりにつながる水路に数人いただけです。その水路もボートが行ったり来たりしてるし、石積み突堤近くで釣りをしてたアングラーに「釣り難いね」と声をかけたら、「その通りですわ」と言ってました。石積み突堤は南側が水泳場の囲いのブイに中になってるし、沖をボートや水上バイクが走りまくってるから釣りになりません。浜は水泳場になってて釣りができません。水泳シーズンが終わるまでは、近江舞子の岸釣りは水泳場の外れの浜を除いて小休止ですね。

 その近江舞子で、ボディの横に大きな文字で志賀町観光協会監視船と書かれた船内外機船がエンジンをかけっぱなしで長い間水路に横付けされてました。滋賀県は琵琶湖の環境保全のために2サイクルエンジンの使用を禁止するなどというご立派な条例をお作りになったんですけど、こういうのはいいんでしょうかねえ。

 近江舞子だけでなく、この3連休は岸釣りアングラーがとても少なくて、見かけてもパラパラでした。ボート釣りの方はある程度のところでアングラーの減り方が落ち着いたのに対して、岸釣りは減り方が止まりません。その原因がリリース禁止だけなのかどうかは、何とも言えないところです。確かにバスが釣れてないこともあるし、ウィードが多過ぎて釣りにならなくなってしまってる岸釣りポイントも増えてます。おまけにこの梅雨は雨の日が多くて、そういう悪条件が重なってることが岸釣りアングラーの減り方に拍車をかけてるんじゃないでしょうか。なにしろ岸釣りは、琵琶湖じゃなくても釣り場はほかにいくらでもあるし、ボートを所有してるアングラーにくらべるとバスフィッシングに対する執着が強くないアングラーの割合は多いはずです。そのようなことを考えれば、リリース禁止の琵琶湖へ釣りに来なくなっても不思議ではありませんからね。

 ルアー釣りだけでなく、エサ釣りを楽しむ家族連れや子供達の姿も激減してます。そういう様子を見てると、リリース禁止の直接的な影響だけじゃなくて、一般の人達に対するバスやブルーギルのイメージがとても悪くなってるか。あるいは釣りという遊びそのもののイメージが悪くなってるんじゃないかと思ってしまいます。滋賀県が莫大な予算とたいへんな労力をかけてやってることの影響が、ボディブローみたいにそういうところへ効いてきてるとしたら、これはリリース禁止云々以上に大きな問題かもしれません。リリース禁止に反対し続ける努力も必要なことは間違いないんですけど、ここは一つ視野を広げて、そういうことにも注意を払った方がいいかもしれませんね。

 ボート釣りは杉戸繁伸プロの報告にもあった通り19日はアングラーがとても少なかったんですけど、20日は連休らしい混雑になって、レンタルボート店の中には全部のボートが出てしまったところがあったぐらいです。マリーナからもたくさんのボートが釣りに出て、人気ポイントはけっこうな混雑になりました。下物沖には船団ができてたし、ディープホールは外周がわかるぐらいボートが集まって、昨日のガラ空きは何だったのという感じになりました。

 こうなると、なかなか思うようにバスは釣れません。19日は54cm、49cm、48cm以下数も釣って好調だった杉戸プロも、20日は苦労したとのことです。午後になってきた風が強くなったのに合わせて、クランクベイトなどで47cm以下20尾以上釣ったそうなんですけど、「午前中のタフさは尋常じゃなかった」と言ってました。

 19日にアングラーが少なかったのは、天気予報がとても悪かった影響もあるんですけど、19日は仕事で20日からの2連休だったアングラーが少なくなかったということもありそうです。毎月第1週と第3週の土曜日は仕事という人も、まだまだたくさんいるんですね。レンタルボート店のボートの動き方などには、そういう傾向が明らかにあるそうです。

 そんなことや天気予報の悪さ、岸釣りのバスの釣れなさ、景気の悪さなどによる複層的な影響が今回の連休のアングラーの動きに現れてたんじゃないかと思います。いつも通りの3連休のパターンで、最終日の21日にはバスアングラーは普段の休日並みか、やや少ないぐらいになったんですけど、それにしても3日間を通じて岸釣りアングラーの少なさが気になった夏休み初めの3連休でした。

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