Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/03/30

リリース禁止直前の
日曜日の琵琶湖は穏やか

 3月30日の滋賀県琵琶湖は、リリース禁止前最後の日曜日でした。快晴で気温も上昇し、午後に風がやや強くなったのを除いてはまずまずの釣り日和だったんですけど、バスアングラーがめちゃくちゃ多いということはありません。


 岸釣りはおそらく今年一番の人出だったんじゃないでしょうか。どこへ行ってもロッドを手にしたバスアングラーがウロウロしてました。だけど、入ろうと思えばいくらでも入るスペースがあるぐらいですから、まだまだ余裕があります。本当に多いときは、こんなものではありませんからね。岸に近いシャローで大きなバスが釣れ始めるには、まだちょっと早い感じで、バスアングラーが動きかねてるんでしょうか。それとも、どうせもうすぐリリース禁止になるんだからということで、琵琶湖から引いちゃってるんでしょうか。答は4月に入って岸からよく釣れるようになればわかると思います。


 ボート釣りも多いことは多いんですけど、特定の場所にかたまってるから、よけい混雑してるように見えるんですよね。それ以外はJBトーナメントの開催時などにくらべると空いてます。琵琶湖全体の出廷数は、ハイシーズンのピーク時よりは少なくて、普段の休日よりやや多い程度といったところでしょうか。

 これだけのアングラーが釣りに出ると、中にはいい釣りをしてるアングラーもいて、29日に中主町吉川のイシヅカマリンから釣りに出た西山隆規さんは赤野井で50cm、2440gのグッドサイズをキャッチしてます。琵琶湖東詰の大橋料金所沖で49.5cm以下5尾という情報もあります。まだシャローエリアの釣りが本格化するには今一歩なんですけど、リリース禁止直前ギリギリになって、いい感じになってきてるのは事実のようです。バスのスポーニングが本格化するのはリリース禁止を超えた来週、再来週あたりになりそうですから、アングラーの動きが注目されます。

 リリース禁止直前の週末であることを意識して釣りに来てるアングラーは、岸釣りよりもボート釣りに多いようです。ボート釣りは、この土日は釣りに出ておこうというアングラーがけっこういました。中には月曜日まで釣りをするというアングラーもいました。岸釣りの方は、それにくらべると比較的自然体で釣りに来てるアングラーが多いように思います。というか、もうすでに琵琶湖のバスフィッシングをあきらめちゃって、釣りに来てないアングラーが岸釣りには多いのかもしれません。そういう意識の持ち方が、岸釣りとボート釣りではややズレがあるようです。まあ、いずれにしても、全体にバスアングラーが引き気味なのは否めません。そのあたりのことも含めて、琵琶湖のバスフィッシングの現場は予想以上に平穏で特別なこともなく、粛々とリリース禁止を迎えようとしてるような感じがします。

 世界水フォーラムに合わせて姿をくらましてた浚渫船は、ふたたび南湖に帰ってきました。普段は1m台しかない南湖の透明度が、浚渫船のいない間に3mを超えることがあったぐらいですから、これからも大きな環境イベントを滋賀県内でしょっちゅうやってもらって、そのたびに浚渫工事を止めてもらったら、いいデータが取れるんじゃないでしょうか。

 それと、リリース禁止条例の施行に備えて標識ブイとイケスの設置が始まりました。ギリギリ直前にやってるのは、予想通りか、あるいはそれ以上の泥縄ぶりです。滋賀県のやることなすことお粗末な限りで、これで本当にうまくいくのかと思ってしまいます。そうは言っても決まりは決まりですから、写真のブイの岸側はボートで突っ走らないようにご注意くださいね。ゆっくりと入って行って釣りをしたり、スロー走行でマリーナから出るのはかまいませんので、そのあたりのことをマリーナやレンタルボート店できっちり確かめられてから釣に出られることをお勧めします。

 天神川のサクラ並木は満開を通り越して、だいぶ散っちゃいました。その割に、琵琶湖大橋米プラザや木浜の湖岸道路のサクラはまだ咲きかけてもいません。そんなサクラの様子を見たり、日中は暖かいのに夜になると意外と冷え込んでくるのを感じたりしてると、バスのスポーニングが足止め状態になってる理由がわかるような気がします。どうやらスポーニングが本格化するのはリリース禁止以降になりそうです。それでバスアングラーは釣りに来るのか来ないのか、なんとも微妙な情勢になってきました。

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