Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

02/09/04

ジャッカルショールームがオープン
新素材ワームは10月発売

 上の写真はジャッカル琵琶湖研究所1階のショールームに設置された大水槽のバス君と遊んでる加藤誠司プロです。バス君は加藤プロの姿を見付けると、うれしそうに近付いてきます。加藤プロが差し出した手を動かすと、その動きを追いかけようとしてるみたいなんですけど、なにしろ図体が60cm以上もあるから小回りがききません。それでも、ゆっくりとですが、加藤プロの手の動きを追って、頭を上下左右に振ります。まるで飼い犬と遊んでるみたいで、バスがここまで人に慣れるものかと思ってしまいます。

 ジャッカルのショールームは8月31日から一般公開が始まりました。当分は毎週月、水、金曜日の午後4時から7時に開館してる予定です。週末の開館予定は、その都度、ホームページでお知らせするとのことです。また、これから気候がよくなったらショールームやジャッカル琵琶湖研究所の敷地を活用したイベントが行われるかもしれません。ジャッカルのホームページは当分の間、要注目ですね。

 7月6日の彦根のイベントに続いて、9月1日には木浜の佐川急便体育館でイベントが行われ、主催者発表によると5000人のバスアングラーが集まったそうです。そのイベントの準備やら何やらで忙しくしていた加藤プロとその一味(ジャッカルスタッフのことです)なんですけど、もちろん本来の仕事であるルアーの開発もちゃんとやってます。

 木浜のイベントの翌日の9月2日、加藤プロは記者発表のために東京へ出張してました。発表の内容は、すでに一部の新聞などで報道されていますが、生分解生の新素材を使ったワームについてです。この新素材はエディームという名前で、日本製粉とダイワ、ジャッカルが共同開発し、10月には製品になって市場に登場します。ジャッカルからは上の写真のツインテールシャッドが、ダイワからは今から10年ほど前に一世を風靡したソルティースラッガーをリファインしたものが発売されます。

 今年になって数社が生分解生プラスチックを素材に使ったワームの製品化に相次いで成功していますが、エディームは同じ生分解生素材とは言っても、生分解生プラスチックとはまったく違うものです。食品に使用するジェリー状繊維が主成分で、生分解生プラスチック素材にくらべて短期間で自然分解するだけでなく、魚が食べた場合は普通の食物と同じように腸内でブドウ糖に分解されてしまいます。つまり、硬さや弾力性、色、手触りなどはワームそのものなんですけど、実は食べ物でできてるわけです。

 食品材料を使ったワーム素材の研究はかなり以前からいろんな会社が取り組んでいて、実用に耐えるレベルまで近付いたものもいくつかありましたが、保存しているうちに水分が飛んでしまったり、硬さや色が変化してしまうことが最後に残された大きな壁となっていました。加藤プロらが最後までこだわったのもこの点です。さらに、カラーリングや加工精度などの点でも、従来のソフトプラスチック製のワームに負けないものができるようになって、ようやく10月の発売に漕ぎ着けました。

 ツインテールシャッドのデザインは小野俊郎プロが手がけています。その形から素直に考えれば、ワッキーリグ用ということになるんですけど、小野プロのことですから、ほかにも隠し技を潜ませてるかもしれません。使い方やどんなリギングをすればよいかなどは、小野プロの解説を待ちたいと思います。テールの形状を見た感じでは、クロステールシャッド譲りの微妙なバイブレーションをワッキーリグで出すとか、フックに刺すのが表向きか裏向きかでアクションがかわるとか、そういう狙いが込められてるんじゃないかと思うんですけど、どんなもんなんでしょうかねえ。

 このところ、イベント関係の仕事に追われながら、バニーやハマクルスパイダーなど斬新な製品を立て続けにリリースしてるジャッカルが、ソフトベイトの分野でも大きな仕事をやってくれたっていうのが今回の発表に対するB.B.C.服部の感想です。加藤プロや小野プロ以外のスタッフの皆さんも本当にたいへんでしょうけど、がんばってくださいね。それと、できればショールームは土日も開けてください。会社がお休みの日にたいへんだとは思いますが、すでに数人のファンの方からそういう声が届いてますので、よろしくお願いしますね。

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