Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

02/06/19

琵琶湖利用適正化条例の
要綱案を滋賀県が発表

 6月18日、滋賀県は「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」の要綱案を発表しました。この条例には、バスアングラーにとって気になるバスのリリースと2サイクルエンジンの使用禁止に関する項目が含まれています。

 要綱案によると、外来魚を釣った後の再放流を禁止、住宅密集地などの騒音防止が必要な場所にレジャー用動力船の航行規制水域を設ける、2サイクルエンジンは2006年4月からの使用を全面禁止、すでに所有されている2サイクルエンジン搭載船は2011年3月末までの使用を認めることになっています。

 滋賀県は要綱案を公表し、滋賀県民の意見を募った上で条例案を作成、9月議会に提案、来年4月の施行を目指すとのことです。これに対し、県内の釣具店やレンタルボート店などの関係団体では、要綱案通りの内容で条例が施行された場合、バスフィッシングへの影響があまりにも大き過ぎるとして対応策を検討中で、1000人規模のデモを行うことや県知事に要望書を提出するなどの案が出ています。

 要綱案については滋賀県のホームページにすでに掲載されていますので、興味がある方はぜひごらんください。6月19日から7月18日までの間、メールによる意見や情報の募集が行われています。バスアングラーの皆さんも、これを機会に積極的に意見表明されてはいかがでしょうか。ただし、このような意見募集の結果がどれぐらい条例案に反映されるかは大いに疑問ではありますが……。

 B.B.C.服部の意見としては、この条例は本来、水上バイクを含むプレジャーボートによる騒音や水質汚染、事故などを防ぐために琵琶湖利用の適正化を図るためのものだったんじゃないかと思うんですよね。新聞報道などでも、常にその点が強調されていました。ところが要綱案が公開されてみると、外来魚の問題が一緒くたにされてたわけです。

 これって、いかにも、この際だから一緒に片付けちゃえって感じで外来魚対策が要綱案に盛り込まれたんじゃないかという気がします。その結果、釣ったバスをリリースしたときの罰則規定を設けることもできなかったんじゃないでしょうか。それと、滋賀県がアングラーや業界の意見をちゃんと聞いたっていう話も聞いたことがありません。こういうやり方って、いかにも官僚が考えそうなことですよね。

 県条例で何かを決めるとなれば、これは滋賀県民がどう考えるかという問題ですから、大阪府民であるB.B.C.服部が何を考え、何を言おうと、あくまで外部意見ということになってしまいます。滋賀県民の皆さんには県に対して直接働きかけていただくとして、県民以外の者は何ができるかを考える必要が大いにありそうです。

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