Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

02/05/26

第7回クリーンアップ琵琶湖
南浜漁港のゴミが減った理由は?

 5月25日に滋賀県琵琶湖の南浜漁港で開催されたクリーンアップ琵琶湖に参加しました。

 中部釣り場とマナーを守る会(CFM)が主催するクリーンアップ琵琶湖は、99年から毎年春と秋に開催されていて今回が7回目になります。これまでずっと天気運がよくて、予報では雨で中止かなと思っていても、朝になったらぎりぎり雨が上がって開催できるということが何回かありました。ここ数回は快晴微風でゴミ拾いをしてるのがもったいないような好天に恵まれています。その例にもれず、今回もめちゃいい天気になりました。

 その割に南浜漁港はバスアングラーが少なくて、意外な感じです。沖側の防波堤の内側にはスポーニングベッドがいくつも見えてて、その中には40cmちょっとはありそうなバスが付いてるベッドもあるのにですよ。10人ぐらいのヘラブナ釣り師が防波堤にズラリと並んで釣りをしてるだけで、バスアングラーは港全体で10人もいません。浜の方もバスアングラーが少なくて、そのかわりというわけではないんでしょうけど、パンツ1枚になって水遊びをしてる子供達が何人もいます。なにしろ泳ぎたくなるぐらいいい天気でしたからね。

 今回のクリーンアップ琵琶湖には、地元南浜区の区長さんらも参加されていました。CFMに加わった地元の方もいて、そういう人達の話を聞きながらゴミ拾いをしました。

 南浜漁港のゴミは去年あたりまでとくらべて確実に少なくなっています。防波堤の外側の荒れ地になった所に、以前なら弁当殻やPETボトル、空き缶などを入れたビニール袋がポイポイと捨てられていたのが、今は所々にポツポツと落ちているだけです。これは地元の人達やそれ以外のいろんなボランティア団体が定期的にゴミ拾いをしてる効果が出ているようです。

 クリーンアップ琵琶湖がいくらがんばっても、回収できるゴミの量には限度があるし、そうしょっちゅう開催するというわけにはいきません。それよりも、たとえ少人数のグループであっても、たくさんの団体が回数多くゴミ拾いをする方が効果的なんですね。そういう活動の立ち上げに、クリーンアップ琵琶湖のようなアングラー自身の手によるゴミ拾い活動が影響を及ぼしたのだとしたら、これは自分達が拾ったゴミの量をはるかに越える成果が得られてるわけですから、とてもいいことなんじゃないかと思いました。

 それともう一つ、アングラーが少なくなってることの影響もあるんじゃないかという意見が聞かれました。確かにクリーンアップ当日のアングラーの少なさを見てると、この意見って問題の核心を突いてるんじゃないかと思ってしまいます。その結果、ポイ捨てゴミが減って釣り場がきれいになってるのだとしたら、これっていいことなのか悪いことなのか、ちょっと寂しい気がしました。

 とは言っても、やっぱりある所にはゴミはたくさんあって、今回もいつもと同じように、ゴミ袋にして約40杯分、軽トラックの荷台に山積みのゴミが集まりました。10人ちょっとが1時間半ほどゴミ拾いをしただけでこれだけ集まるんですから、ゴミが減ったと言って喜んでばかりはいられません。減ってはいるけど、まだまだたくさんあるのが現状です。

 琵琶湖へ遊びに来る人達から利用税を徴収しようというような話も出てるんですけど、そうなったらポイ捨てゴミは誰かが片付けてくれるんでしょうかねえ。立派なゴミ箱だけ設置して、そこに集まったゴミだけ回収して、それで終わり、なんてことはないんだろーなー。そんなことを考えながらでもゴミ袋に2杯や3杯のゴミは拾えましたから、琵琶湖の環境のことを話し合う会議なんかは、ゴミ拾いをしながらやればいいんじゃないでしょうか。10人や20人だったら、声が届く範囲内に集まって話をしながらでも十分ゴミ拾いができるぐらい高密度でゴミが落ちてる場所が琵琶湖にはいくらでもあります。そんなことも知らないで会議なんかしてても仕方ないと思うんですけどねえ。ゴミ拾いしながらだったら会議場の部屋代とかもかからないし、いいアイデアだと思うんですけど、いかがなものでしょうか。

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