Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

02/05/01

再び土砂降りの雨になった
池原、七色ダム

 奈良県池原ダムに新しくできたトボトスロープのボート昇降機、鉄人29号がこのゴールデンウィークから本格的に稼働し始めました。この昇降機はワイヤレスでコントロールできるようになっていて、操縦者がエレベーターに乗って上がったり降りたりして、1人でボートを昇降できるという最新の省力化システムを採用しています。

 上の写真のボートと一緒に上がってきてる人が操縦者の正太郎君で、首から提げてるオレンジ色のトランシーバーみたいなのが操縦機です。操縦してるのが正太郎君なら、昇降機は鉄人28号の次で29号というわけなんですけど、正太郎君は「サンダーバードの方が好きだ」とわけのわからないことを言ってました。

 鉄人29号が実際に動いているのを見ると、これって大した設備なんですよね。スロープの整備もけっこう大がかりな工事をやってるし、国道425号沿いの駐車場なんか小さな山を一つ削って2カ所の平地をつないでしまったぐらいです。さすが下北山村森林組合が本気で取り組んでるだけのことはあるなーって感じで、ひょっとしたらトボトスロープって日本一のバスフィッシング施設なのかもしれません。

 これでレンタルボートがあれば、と思わないこともないんですけど、下北山村内では民間のレンタルボート店が先行して何軒も営業してます。そこへ割り込む形で森林組合が本格的にレンタルボートまでやり始たら、影響が大き過ぎるという配慮があるのかもしれません。だけど、ここまでやるんだったらレンタルボートも置いてほしいなと、トボトスロープへ一度行った人ならみんな思うんじゃないでしょうかねえ。

 池原、七色ダム周辺は4月29日の夕方から降り始めた雨がそのままずっと続いて、5月1日には土砂降りの強い雨になりました。ゴールデンウィークで全国各地から集まったバスアングラー達は、そんな雨にも負けず、風にも負けず、宮沢賢治みたいにがんばってるんですけど、雨が降り始めるのを待ってたかのようにビッグバスも釣れ始めて……とはいかないのがつらいところです。

 バスの釣れ具合はあいかわらずです。そこそこのサイズなら1人何尾か釣れるけど、60cmオーバーが本当に少ないんですよね。50cm台半ばから後半なら毎日のように釣れてます。それも見えバスを釣ってるんじゃなくて、普通に釣りをしてて釣れてるのが多いようです。だけど、それ以上のサイズがなかなか出ません。

 「大きいのが見えない」と言うアングラーが多いのは、ボートが多過ぎるのを嫌って大きなバスが浅い所へ上がってこなくなってるのかもしれません。「見えバスを探すんじゃなくて普通に釣った方がいいよ」とか「やや深いタナを狙った方がいいみたい」という意見が多いのも、同じことだと思います。3日からのゴールデンウィーク後半は、このあたりのことがヒントになるかもしれませんね。

 七色ダムの方は、ゴールデンウィークの谷間の30日あたりから、また復活して釣れるようになりました。ただし、連休前までのように1人平均10尾以上、なれたアングラーなら1人20〜30尾というわけにはいかないようです。連休で釣果が落ち込んだときにくらべたら、釣り場が落ち着いた分、多少は持ちなおしたかなって感じで、1人平均数尾、10尾も釣ればいい方、中にはゼロも、というのが現在の成績です。

 このまま静に置いとけば、またよく釣れるようになるのかもしれないんですけど、3日からゴールデンウィーク後半の大騒ぎが始まります。そのプレッシャーは覚悟しとかないといけないんじゃないでしょうか。「ちょっと深く釣った方がいいよ」という意見が多いのは池原と共通です。プラグで押し通して40cmオーバーを釣ったっていうアングラーも中にはいたんですけど、はたして連休になったらどうでしょうか。いずれにしても、状況を見て深いタナを狙う釣りに切りかえる準備だけはしておいた方がいいかもしれませんね。

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