Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

02/03/09

サクラが勘違いするぐらい
一気に春めいてきた琵琶湖

 今日、3月9日は琵琶湖開きの日だったんですね。琵琶湖開きと言うと、発泡スチロールか何かで作った長さ1m以上もある張りぼての金のカギを浜大津沖でビアンカから投げ込むシーンが決まりごとのようにテレビのニュースに出てくるんですけど、あんな大きなゴミを琵琶湖に投げ込んでいいんでしょうかねー。きっと誰かが後で拾ってるんだろうなー、なんてことを考えるのはB.B.C.服部だけじゃないと思います。

 いい天気になった9日、なんと天神川のサクラ並木が三分咲きになってました。天神川は大津市北部の堅田と衣川の境を流れて名鉄ホテルの裏から琵琶湖へ流れ込んでる川で、三分咲きになってたのは国道161号の橋から西側のサクラ並木です。このあたりだけが特別に暖かい日が続いたとか、そういうことだと思うんですけど、琵琶湖周辺のサクラって普通は大阪あたりとくらべて1週間から10日遅れで咲くんですからね。それが3月の9日に、1本や2本だけじゃなくて、川沿いの20本ぐらいの並木全体が咲き始めたんですから驚きです。このまま満開になるんだったら、来週末あたりが見頃になるはずです。天神川のサクラ並木は国道161号からでもよく見えますから、通りがかった人はチェックしてみてください。ただし、脇見運転で事故など起こさないようにご注意を……。

 さすがに土曜日がいい天気になると、大勢のバスアングラーが琵琶湖へやって来ます。3月初めまでと違ってるのは、ボートの数が多くなってきたのと、岸釣りは手軽にちょっと釣りに来たって感じのアングラーが多くなってきました。これは見た目のイメージからして違うんですけど、何が違うのかと言うと、服装がかわってきてるんですよね。真冬でも釣りに行くぞっていう本格的なアングラーは、しっかりした迷彩とかの防寒ウエアを来てます。それが今週あたりは、ユニクロで買ってきたようなジャケット姿が目立つようになってきました。こういうアングラーは決まって何人かのグループで動いてます。それと、高価なロッドやリールを使ってるアングラーの割合も少ないんですよね。そういうのをトータルして、釣り場の雰囲気がかわり始めたなーと、この週末ははっきりと感じます。

 バスはあいかわらず釣れてません。河畑文哉プロがいい釣りをしてたシャローエリアでは、40cmオーバーのグッドサイズが単発的に出てるんですけど、確率が宝クジかと言うぐらい低いんですよね。岸から立ち込み釣りでビッグバスを狙うのといい勝負なんじゃないでしょうか。つまり、ほとんどのボートアングラーはノーフィッシュです。こうなると、マメバス釣って遊ぶというわけにいかない分、ボート釣りはつらいですね。

 近江舞子は先週とかわらず、マメバスとコアユです。石積み突堤は水位の上昇で先端部が水没しかけてます。バスが釣れないのに輪をかけて、先端部にスニーカーで立てなくなってしまったので、益々人気薄になってます。これって、もしバスを釣る自信があるんだったら、まだ今ならニーブーツを履いてれば釣りができますから、かえってチャンスなんじゃないでしょうか。

 ほかに岸釣りでは、夜釣りで50cmオーバーが上がってるという情報があります。それも、北湖の浜に立ち込んでとかじゃなくてシャローエリアです。そろそろこういう釣りも考えた方がいい時期なんですね。

 右の写真は雄琴港なんですけど、注目していただきたいのはアングラーじゃなくて、その背後に見えてるサクラの木です。天神川のサクラは三分咲きなのに、こちらはまだつぼみが硬くて、ぜんぜん咲く気配もありません。堅田と雄琴でこれだけの違いがあるんですね。

 これってバスフィッシングにも通じるものがあると思います。つまり、プリスポーニングパターンが早く始まった年っていうのは、たいていアフタースポーニングシーズンまでとても難しい釣りが続くんですけど、なぜそういうことになるかというと、バスのパターンが散り散りバラバラだからです。サクラの木が、植わってる場所のちょっとした違いで、もう咲き始めてるのがあるかと思えば、ぜんぜん咲きそうな気配もないのがあるのと同じで、バスのパターンが細かなエリアの違いでズレズレになって、それがはっきりしないままダラダラと長く続きます。

 さらに詳しいことは、今月の琵琶湖お手軽スポットのコーナーで解説したいと思うんですけど、バスフィッシングをよく理解しているアングラーであればあるほど、サクラが早く咲いたと聞いたら、浮かれた気分になってられないぞと感じてるはずです。ここは一つ、気合いを入れなおしてかかった方がいいんじゃないでしょうか。

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