Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

01/08/30

台風11号の影響から抜け出して
琵琶湖はグッドコンディションに

 台風11号の影響による大雨で一気に50cm近くも増水した滋賀県琵琶湖は、その後、緩やかに水位が下がり始めているものの、北湖のほぼ全域に広がった濁りは1週間以上たっても取れ切っていません。初期のひどい泥濁りはほぼおさまったんですけど、透明感のあるうっすらとした濁りが残っています。上っ面は見た目きれいそうでも、泥濁りは上層から下層へ沈んでいきますから、数m下にはまだ濁りが残っています。それが全部なくなるのは、1カ月ぐらい後になりそうです。過去に台風で大増水したときも、濁りが完全にきれいになるのにだいたいそれぐらいかかってますからね。

 上の写真は琵琶湖大橋から撮影した米プラザ裏です。左がシャローのウィードエッジで、うっすらとした濁り感はあるものの水質はほぼクリアです。右はやや沖のブイがある所で、水深は3mぐらいでしょうか。ボトムは見えていますが、やや濁っています。写真ではわかりにくいかもしれないんですけど、下層に濁りが残っているのが上から見るとよくわかります。つまり、濁りはシャローから取れてくるということですね。それと、ウィードが多いエリアはフィルター効果で濁りが取れるのが早くなります。

 その濁りの取れ具合がちょうど北湖のミドルレンジのウィードエッジを越えるぐらいになってきたのと、水温が下がったのにバスがなれてきたことが重なって、日がたつにつれてバスフィッシングのコンディションはよくなってきています。台風直後も釣れてないことはなくて、濁りや波がひどかった割に回復は早かったんですけど、まだ最初のうちはエリアとか釣り方をうまく絞り込まないといけませんでした。それが現在は、全体にすごく安定していい感じになりつつあります。バスがたくさん集まっているウィードエリアを見付けることができれば、あとはタイミング次第でトップでも釣れるし、プラグやワームでも釣れるって感じです。

 こういう釣れ方って、もう完全に秋ですね。だけど、晴れた日の日射しは、まだ夏の強さが残っているので、効果的な釣り方がコロコロかわって、着いていくのに苦労してしまいます。これも秋の始めに特有な現象なんですけど、それが早めにやってきたために、いつもの秋の始めよりも強く現れているようです。その結果、よく釣れるとは言っても、釣り方によって釣れる釣れないの差が大きくなっているのが現状です。

 右の写真は29日に撮影したものなんですけど、琵琶湖大橋で釣りをしているアングラーが、メインチャンネル寄りではなくて、東詰めのシャロー寄りからミドルレンジにいますよね。それと、1隻のボートは橋脚から離れた所にいます。これってウィードを狙っているのかもしれません。つまり、ディープエリアの橋脚のシェードに付いてるバスを狙う真夏のパターンじゃなくて、東詰め寄りのウィードがらみの釣りなんですね。このあたりのウィードエリアは、台風で思い切り強い東寄りの風が吹いたときに、ちょうど風の死角になって、たくさんのバスが集まることがあるんですけど、ひょっとしてそれが釣れてるのかもしれません。あるいは、それをチェックしてるだけかもしれないんですけど、こういうのを見て「おおっ!!」と思うアングラーはかなりのスキルの持ち主です。

 現在の琵琶湖はそういう感じなんですけど、天気予報では今週末は曇り空で降水確率が40%とかになってますよね。これって、いいんじゃないでしょうか。台風11号の雨と風で、今シーズンの琵琶湖はずいぶん早く秋っぽくなりました。これから秋が長く続くのか、夏がぶり返すのかわからないんですけど、こういう年は普段よりも回数多く、よく釣れるチャンスがやってきます。その兆候をくれぐれもお見逃しなく。

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