Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

01/06/29

琵琶湖大橋米プラザの
スロープ使用禁止その後

 琵琶湖大橋米プラザ裏のアシ原の保全工事が突然始まって、バスアングラーがボートの揚降に使っていたスロープが使えなくなったっていう情報を6月25日のB.B.C.ホット情報でお届けしました。その後も現場の状況はかわってないんですけど、このスロープを利用していたバスアングラーはけっこう多かったため、ボートを降ろそうとやって来たのに降ろすことができず、仕方なくほかへ移動するというケースがけっこうあったようです。

 なにしろ、何の予告もなく突然、工事が始まったわけですからね。あるいは、どこかでお知らせのようなものが出ていたのかもしれませんが、そういうのを見たという話はどこの誰からも聞くことができません。B.B.C.服部のまわりの人達が誰も知らないということは、もしそんなお知らせが出ていたとしても、実質何の意味もなかったということですよね。

 つまり、実際にその場所を利用していたアングラーがいたにも関わらず、その理由が県条例にもとづいたアシ原の保全工事をするからだというのはわかりますが、「お前らは今まで保全区域のアシ原をつぶすようなことをしていたんだからどっかへ行ってしまえ」ということが起こったわけです。突然スロープが使えなくなったというのは、そこを利用していたアングラーにとってはそういうことなんじゃないでしょうか

 今も米プラザのアシ原の様子を見に行ってきたところなんですけど、あそこの駐車場って「釣り専用」とかなんとか、そういう看板が立っていたはずなんですけど、いつの間にか「道の駅第2駐車場」っていう看板にかわってました。これってB.B.C.服部が気が付いてなかっただけで、しばらく前にはかわってたんでしょうか。そうじゃなくて、スロープが使えなくなったのと同時に看板もかわったんだとしたら、前の「釣り専用」っていったい何だったのかと思ってしまいます。これって、都合のいいときだけアングラーにいい顔しておいて、都合が悪くなったら「お前らのことなんか知らないよ」ってことなんでしょうか。

 つまり、そういうことなんですよね。アングラーなんかいなくったって、道の駅米プラザの営業には大して関係ないだろうし、都合が悪くなったから釣り専用駐車場をなくしちゃえってなっても、誰もアングラーをかばう人はいないわけです。アングラーが困るって言っても、自分達が何か抗議行動のようなことをしない限り、知らないよって言われたらそれっきりです。持ち上げるときは「健全なスポーツ」なんてことを言ってるかもしれませんが、公共の場におけるアングラーの立場っていうのは、その程度のものだっていうことを改めて自覚した方がいいんじゃないかということを今回の一件で強く感じました。

 さて、今回の件に関しては、いろんな方からメールや問い合わせをいただいています。それだけ自分達の釣りに密接な問題だと感じてる方が多いっていうことでしょうね。そこで、余計な心配を避ける意味からも、今までにわかったことだけでもお答えしておきたいと思います。

 スロープが使用禁止になった理由として、何かトラブルがあったのかという質問がありました。そういうアングラーのマナーをめぐるトラブルは、スロープを利用しているアングラーや近くに住んでる人達に聞いた範囲では特に発生していないようです。使用禁止の理由は、あくまでアシ原の保全工事が始まるからのようです。スロープがあった場所が、アシ原をつぶすような行為が条例で厳しく禁止されている区域内だったわけですから、これはダメだと言われたら従わざるを得ません。でないと、条例違反でそれこそ犯罪行為になってしまいますからね。むしろ問題なのは、いくら便利がいいからといっても不注意にもそういう場所をスロープとして利用し続けてきた、そして、それに何の注意も警告もなかったということなんじゃないかと思います。

 その保全工事が、なぜ今突然始まったのかという点について、前回のB.B.C.ホット情報では、雄琴のアシ原を貸しボート業者がつぶして摘発された事件の影響ということを書きました。これってどういうことなのか詳しいことを知りたいというメールが届きました。そこで、わかる範囲で書いておきたいと思います。

 雄琴港の北側に広がっているアシ原は、米プラザ裏のアシ原と同じように、滋賀県のヨシ原保全条例によるヨシ群落保全区域に指定されています。そのアシ原を貸しボート業者がつぶして摘発されたという事件がつい最近あって、それがきっかけになって保全区域どうなっているのか調べる必要があるんじゃないの、というようなことになったんじゃないかとB.B.C.服部は考えたわけです。もし、そういう調査のようなことが行われたとしたら、米プラザ裏のアシ原のスロープってどう考えたってちょっとまずいんじゃないかということになる可能性は大いにあったわけですから、すぐに保全工事開始を開始して、それを理由に立入禁止にしちゃえ、どうせ相手は釣りばっかりしてて税金払ってるかどうかもわからないやつらなんだからかまうもんか、っていかにも日本のお役所のやり方としてありそうなことだと考えられませんか。

 もし、が重なりますが、もし、そういうことで米プラザ裏のアシ原の保全工事が始まったのだとしたら、ほかで同じようにバスアングラーがボートの揚降に利用している場所がやはり同じように利用できなくなる可能性もなくはないわけです。その点は、予算の都合で後回しになってた順番がいつかは回ってきたりとか、そういうタイムラグはあるかもしれませんが、あってもおかしくないので注意が必要だということを前回のB.B.C.ホット情報で書きました。

 その情報を見て、どこかほかにカートッパーを降ろせる所がないかという問い合わせをいただきました。パブリックな場所で現在はカートッパーの揚降ができていたとしても、今回のようなことがいつ起きないとも限りませんし、大勢のアングラーが集まることで周辺住民や釣り以外の利用者にどんな迷惑がかかっているかも現場にいないとわかることではありません。そのため、ここなら降ろせますと無責任にお答えすることはできなんですけど、米プラザのスロープを利用していたバスアングラーの内の何人かにたずねてみたところ、現在は衣川のマリーナフレンズ(上の写真がそうです)を利用してるということを聞いたので、衣川まで確認しに行ってきました。マリーナフレンズはもちろん有料ですが、カートッパーの持ち込み可能で、数日の保管も引き受けてくれるとのことです。どこかボートを降ろせる所がないかと探しておられる方は問い合わせてみてください。

マリーナフレンズ(TEL077-574-1445)

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