Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

01/04/04

早めの南湖と遅れ気味の北湖
読みが難しい琵琶湖のスポーニング

 上の写真は4月4日に撮影したものです。大津市今堅田のB.B.C.事務所のすぐ近くにある琵琶湖大橋米プラザのサクラの木なんですけど、まだほんの1輪、2輪咲いてるだけです。大阪や京都ではサクラが見頃だというのに、琵琶湖のサクラはまだまだこれからです。つぼみはだいぶふくらんでて、今にも咲きそうなんですけど、4月2日の夜から冷え込んだために、そのまま止まってしまってます。これから何日かの内に暖かい日がやってきたら、一気に咲くんじゃないでしょうか。例年、堅田周辺のサクラが満開になるのは4月の第2週頃ですから、今年はだいぶ早いみたいですね。

 冷え込みだけじゃなくて、4日の琵琶湖は北寄りの強風で大荒れになりました。比良八荒の荒れじまいと言うやつです。荒れじまいが正確にいつ頃のことなのかは諸説あってはっきりしませんが、とにかくこの時期の琵琶湖は荒れたらひどくて、毎年アルミボートやレンタルボートがひっくり返ってバスアングラーが遭難したりします。「この時期に大荒れになったら漁船でもひっくり返されてしまう」なんて話を亡くなったひさの屋の親父さんによく聞かされたものですが、確かにそんなことがあってもおかしくないぐらいのすさまじい荒れ方です。ボートで琵琶湖へ出ようという皆さんは、くれぐれも天候にご注意ください。

 比良山の雪は、しばらく前のB.B.C.ホット情報で予想した通り、4月になってもまだ残ってます。右の写真は4日に撮影したもので、雪は頂上付近の特に厚い所に残っているだけです。ところが、1日の比良山は頂上から8合目ぐらいまで、うっすらと雪を被ってました。ということは、寒い日はまだ雪が降ってるということです。

 大津市周辺では例年より早くサクラが咲こうかというのに、山の高い所はまだ雪が降ってるという、これってギャップがきついということですよね。これと同じようなギャップがバスフィッシングでも発生しています。南湖は水温が上昇し浅い所でバスの姿が見られるようになっているのに対し、北湖はなかなか水温が上がらずスポーニングに向かうパターン変化が遅れ気味です。北湖と南湖の水温差は、3月下旬頃から目立って大きくなりました。

 日差しが強くなって、何日か暖かい日が続くと、南湖では待ってましたとばかりに水温が上昇して、それにつられてバスの一部がシャローに入り込む動きが起こりました。それが3月末のことで、その後、4月に入って風が強かったり寒かったりという日が続くと、バスの動きは止まってしまいました。3月末にパタパタッと釣れたのが、また止まっちゃったという感じです。

 これからしばらく、こういう感じで一進一退が続くでしょう。そのような変化の中で、いつ頃大きなピークがやって来るかという判断が微妙なんですけど、おそらくこの次か、あるいはその次の暖かい日が続いて水温がピクッと上がったときに、大きなバスの動きが起こりそうです。水温的にも南湖はボディウオーターで11〜12度、シャローは13度とか14度、高い所は15度を超えてる場所もあるぐらいになってきてますから、いつバスがどっと動いてもおかしくないタイミングです。

 北湖の方は、まだ水温が10度を超えてない所が多いんですよね。山間部の雪がどんどん解けて、冷たい水が流れ込むのが当分おさまりそうにありません。ということで、スポーニングが遅れるのは間違いなさそうな展開なんですけど、こりゃ、へたすると、今年のゴールデンウィークは、南湖はスポーニングが終わっちゃった後、北湖はまだ早いという、どこにも行く場所がない状態になりかねません。そのときになって悔いを残しても仕方ないので、南湖で楽しめるときに楽しんじゃった方がいいかもしれませんね。

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