Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

01/03/17

とんでもなく釣れない
琵琶湖でバスを釣った人達

 3月16日が約12分の1。17日が約5分の1。何の数字かわかるでしょうか。琵琶湖南湖で開催されたJBマスタープロトーナメントでバスをキャッチしたアングラーの割合です。16日は約550人の参加者のうち46人がバスをキャッチしました。その46人だけが釣りをした17日にバスをキャッチしたのは約10人。バスを釣るのがとても難しいと言われてるこの春の琵琶湖で、JBのバスプロ達が本気で釣りをした結果ですから、これってとても厳しい数字ですよね。

 16日は晴天で風も大して強くなく、春先のタフコンディションを予想させる典型的な天候でした。ですから、バスを釣ったのが10人に1人以下と言われても、全員で1尾しか釣れなかったNBCチャプターのときよりはましだし、まあ仕方ないかという感じでした。ところが翌日、小雨、無風の悪くないコンディションの中で50人足らずが思いのままに釣りをしても、やっぱり5人に1人しか釣れなかったんですから、プラクティスから3日間釣り続けたということはあるにしても、これって本当に釣れないということなんでしょうね。

 リブレのバスプロ仲間の中で2日目に生き残ったのは、初日4位の杉戸繁伸プロと同18位の加藤誠司プロの2人だけでした。釣れたバスは2人とも1尾ずつです。たった1尾釣るか釣らないかの生き残り合戦なんですね。バスをキャッチしたルアーは、杉戸プロがDDスクワレル、加藤プロはRS-150SPです。

 2人の話によると、2日目の17日ははどこへ行ってもガラガラで、好きなように釣りができたそうです。だけど、バスは釣れませんでした。結果は杉戸プロが13位、加藤プロは24位でした。2日目ノーフィッシュでも2人は楯と賞金をしっかりもらってました。

 同じ17日、下野正希プロはビデオの取材で北湖へ行って50cmオーバーをキャッチしてきました。ルアーはステイシー90SP Ver.2です。下野プロの話によると、バスはステイシーで釣れるべき場所で釣れていて、1カ月以上前に同じようステイシーでに釣ったときとパターンはかわってないんだそうです。だけど、あまりにも釣れる確率が低いために、下野プロはビデオの取材に苦労していました。たまたまトーナメントの初日がノーフィッシュで、2日目に進むことができなかったので、急きょビデオの取材に行ったら、いいバスが釣れたという結果です。

 というようなことで、現在の琵琶湖のバスフィッシングの状況は、とんでもなく釣れてないんですけど、これについて参考になりそうな意見があります。バスはいるんだけど、ウィードが多過ぎてバスの目の前にルアーを持っていけないために、口を使わせることができない、ということを言うアングラーが少なからずいるんですね。

 そういう状況にプラスして、なかなか水温が上がらないことと水位の変動が激しいことで、バスが釣りやすいスポットへ動くのを押さえ込むような状況に陥っている、という意見もあります。このようなマイナスの要因が重なっているために、普段の何倍も釣りにくくなっている、というのが琵琶湖の現状なのかもしれません。

 いずれにしても、答は近いうちに出るでしょう。暖かくなればバス達は嫌でも浅い場所へスポーニングに上がってきますから、釣りにくいも何もない状態になります。そのときになって普段通りに釣れたら、やっぱりバスはいたんだ、ということになるでしょう。

 まあ、いずれにしても、まだしばらくはじっと我慢を強いられそうな、琵琶湖の現状をお伝えしました。

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