Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

00/09/23

水位が回復したと言っても
まだ-50cm台の琵琶湖の秋対策

 上の写真は琵琶湖大橋料金所下で9月21日の午後5時に撮影したものです。台風14号の影響で一気に40cm以上も水位が上昇したとは言っても、琵琶湖の水位はまだマイナス50cm前後で、決して回復したとは言えない状況です。まあ、水不足の心配はなくなったかもしれないんですけど、やっと秋の始めとしてはめずらしくないレベルの低水位に戻っただけのことです。

 下の写真でわかるように、琵琶湖大橋料金所下のシャローエリアはびっしりとウィードに覆われています。それも、ウィードベッドの表面が髪の毛のようなミドロモに覆いつくされてしまっていて、見るからに息苦しそうな感じです。写真に写ってない水中にも、延々と同じようなウィードが広がっているはずで、こんなのが水深3mラインを超えて広がっていたら、どこをどう釣ったらいいのかさっぱりわからないっていうのも無理もありませんよね。

 この8月から9月にかけての琵琶湖のバスフィッシングは、難しい、難しいと言われ続けてるんですけど、決してバスが釣れてないわけではありません。その証拠に、琵琶湖ガイド情報の杉戸繁伸プロは真夏から秋の始め、そして台風14号による大雨の後も、ずっとバスを釣り続けています。その釣果の大部分はウィードエリアから引き出したものです。つまり、ウィードが多過ぎるぐらい多くても、その中から釣れるウィードエリアを見切ることができれば、バスは釣れるということです。

 広いウィードエリアのどこにでもバスがいるわけではありません。おそらくは上の写真のウィードと同じように、ミドロモに覆われてあまりよい状態ではないウィードが水中にも多いはずです。今シーズンのようにウィードの多いときほどバスはウィードを選びますから、そんなよくないウィードエリアで釣れるわけないのはご理解いただけると思います。

 こういうときこそ、よいウィードを見分けることが大切になってくるんですけど、これってけっこう難しいんですよね。なんせウィードはどこにでもあって、しかも魚探に映るだけで目に見えません。ハードストラクチャーなら、あるかないか答がはっきりしてるんですけど、相手がウィードではそうはいきません。ボートで走っても走ってもいつまでも魚探に映ってて、しかも今シーズンのようにアウトサイドのエッジがなく対岸まで続いてるウィードエリアの中のどこがいいのか。ここまで書けば、琵琶湖で釣りをしたことがないアングラーにもその難しさがおわかりいただけると思います。

 この原稿を書いている9月23日現在、琵琶湖周辺は再び雨になっています。けっこう強い雨が降ってるので、マイナス50cm前後でいったん落ち着いた水位が少しは上昇して、水温が下がるぐらいのことはあるかもしれません。こういう天候が周期的にやってくるようになれば、いよいよ本格的な秋です。

 秋のバスはよく動きますから、難しい釣りがますます難しくなってしまう可能性もあるわけで、さてどうしたものかと思っているときに、杉戸プロがいいことを書いてました。以下、引用してみます。

 「エリアはフラットウィードのアウトサイドで岬状になっている所。木浜の3号水路沖のベイトがたまっているブレイク+ウィードでなんとか反応がありましたが……以下略」

 「これから琵琶湖に行かれる場合は、水が生きているエリアとベイトフィッシュがkeyになります。よ〜く観察してください!!」

 つまり、ウィードのアウトサイドにブレイクがらみ、といっても水深4〜5mに急激に落ちるブレイクなら嫌でもウィードはなくなるからアウトサイドになるんですけど、そういうエリアであること。つまり、バスはだだっ広く続くだけのウィードエリアにはいたくないんじゃないかという推理が成り立つわけで、さらに加えて、水が生きていてベイトがたまってる場所。これも水が生きてるからベイトがいるわけなんですけど、これってまさに秋のパターンですよね。

 こういうエリアを探そうと思ったら、とりあえずウィードはほっいといて、まず地形変化と水質から場所を絞り込み、最後にその場所にウィードがどうからんでるかで狙うスポットと釣り方を決める、みたいなアプローチもありなんじゃないでしょうか。それと、今年みたいにウィードが多いシーズンは、ウィードのない側から探していった方がいいエリアが見付かる確率が高くなるんじゃないかと思うんだけど、どう思う、杉戸君。次のレポートのときにでも意見を聞かせてくれませんか。

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