Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

00/09/19

大雨で池原ダムは満水
好調の七色ダムは泥濁り

 南海上から沖縄、東シナ海、朝鮮半島へと進んだ台風14号の影響による雨で琵琶湖の大減水は一息ついたんですけど、奈良県池原ダム周辺はさらにものすごい降り方だったそうです。9月9日から降りだした雨が16日まで続き、池原ダムは満水を通り越して危険水位になりました。緊急放水の濁流が流れ込んだ七色ダムは、全域が泥濁りのひどい状態になっています。

 どれぐらいの雨の降り方だったか、レンタルボート店のスタッフに聞い手見ました。そのスタッフによると、アルミボートにたまった水をかい出そうとするんですけど、いくらかい出してもどんどんたまって追い付かない、ひどいときはそれぐらいきつかったそうです。七色ダムは池原からの放水で流れが強くなって、数日間、レンタルをお休みしたそうです。

 上の写真は鳥渡谷橋から眺めた池原ダムです。左が雨が降る前の9月6日に撮影したもの、右が雨が降った後の18日に撮影したもので、水位の違いがはっきりとわかるというよりも、別の湖の景色に見えるぐらい違った感じがすると思います。18日の池原ダムの水位は、一番高かったときよりは少し下がってるんですけど、まだ危険水位が続いています。

 池原ダムの水質は、七色ダムにくらべたらはるかにましで、本流の上流部以外は十分釣りができる状態です。だけど、水位が上がってよく釣れるかと思ったら、そうでもないんだそうです。雨が降ってる間は、流れ込みにベイトフィッシュが集まって入れ食いみたいなことがあったらしいんですけど、天気がよくなった後は元の釣りにくい状態に戻ってしまいました。 まあ、あまりにも急激に水位が上昇し過ぎたということもあるので、しばらくしてバスが落ち着いたら、よく釣れるようになるかもしれません。このあたりは、これから10日ぐらいの様子を注意深く観察する必要があると思います。もし、よく釣れるようになったら、いいチャンスになるかもしれません。池原のファンの方はお見逃しなく。

 池原ダムの放水は17日の朝まで続きました。雨が降る前まで好調だった七色ダムは、流れ込み付近の一部を除いて透明度が1mもない濁り水が広がっています。上の写真は18日に撮影したものです。大又川と本流のバックウオーター近くは水質がいくらかましですけど、それ以外は写真のような状態です。

 18日に七色ダムで釣りをしたアングラーに聞いてみたところ、いろいろやってみたけど何の反応もなかったそうです。せっかく大勢のアングラーが来るようになって、いいシーズンを迎えたところなのに、ちょっと残念です。

 七色ダムではあとしばらくの間、濁りを避けての釣りが続くんじゃないでしょうか。こういうときは、少しでも濁りが取れるのが早い場所で釣りをするぐらいしか打つ手がありませんね。それと、きれいな水が流れ込んでる所のきれいな水と濁った水の境目にたくさんのバスが集まることがありますから、例えば西川の流れ込みなんかは狙い目かもしれませんよ。

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