Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

00/09/03

大減水の影響が心配な琵琶湖
ジャッカルのルアー開発はさらに加速

 上の写真は9月1日のお昼前に撮影したものです。琵琶湖大橋周辺は厚い雲が広がっています。沖縄から日本海へ進んだ台風12号の影響で、滋賀県琵琶湖周辺は8月30日からひさしぶりの雨模様になりました。1日中厚い雲がたれ込め、ときおり降る雨が一時はかなり強くなったんですけど、そんなに長い時間降らなかったため、大した雨量にはならなかったようです。あいかわらず水位は下がり続けて、ちょっと心配なことになってきました。

 さすがにマイナス70〜80cmともなると、バスが釣れる、釣れない以前に、具体的な影響というのが出てきます。桟橋が干上がって使えなくなったり、スロープが浅くなってしまってボートを揚降できなくなったりする所が出てきました。

 リブレのスロープは水位がマイナス80cmを割ったところで、何とかぎりぎりボートを降ろせている状態です。エンジンをチルトアップして、プロペラが水面から出るぐらいにしないと底をこすってしまいますから、本当にぎりぎりです。これ以上減水するようだと、スロープまわりを浚渫しないとボートを降ろせなくなってしまいます。

 真野川尻は、普通の水位ならウエイダーで立ち込んでいた所が陸地になって、ブレイクの近くまで歩いて行ける状態になっています。これでブレイクの先にバスがいればよく釣れるんでしょうけど、そんなことはないのかアングラーの姿はあまり多くありません。

 それ以外にも、いろんな所で影響が出ています。南湖の赤野井湾のシャローエリアは広い範囲が干潟状になって、ムツゴロウがピョンピョン飛び跳ねていてもおかしくないような光景です。木浜の浚渫跡は、深い所が濁った水の色ではっきりとわかる状態になっています。複雑な地形を覚えたい人にはチャンスかもしれません。それと、浅い所の中には50cm前後の深さになってる所があって、こんな所までと思うぐらい沖の方まで立ち込んでるアングラーがいたりします。これなんかは、何か面白い釣りができているのかもしれません。

 琵琶湖の水位がこんなに下がるのは95年以来のことなんですけど、95年9月の水位はマイナス50cm台でした。その後、秋から冬の始めにかけての雨がたいへん少なく、10月中旬にマイナス70cm台、11月上旬にマイナス80cm台、11月下旬にマイナス90cm台を記録し、その後、12月下旬までマイナス90cm台の低水位が続いています。

 今回の減水は7月下旬から8月にかけての水位の下がり方がとてもハイペースで、7月21日にマイナス33cmだったのが、毎週10cm前後のペースで下がり続けて、9月2日にはマイナス87cmになってしまいました。これは95年のときとはぜんぜん違う水の減り方で、秋にマイナス120cm台を記録した94年の大減水のときに似ています。94年と95年はどちらも、夏場の減水に加えて秋も雨が少なかったことで大減水になりました。

 大減水にならなかった96年以降の9月の水位は、96年がマイナス20cm台、97年がマイナス30cm台、98年が同じくマイナス30cm台、99年がマイナス20cm台で、いずれもその後、増水に転じています。夏から秋にかけての琵琶湖の水位は、9月の前半頃まで下がっていき、その後は秋の雨が降り始めて上昇するのが普通のパターンです。ですから今回の減水についても、台風一発で終わるなんてことも十分考えられます。だけど、もし秋になっても雨が降らなかったらたいへんな事態になる可能性があります。そうなったら94年以来のマイナス100cm以下の水位になる可能性もあって、バスフィッシングにもさらに深刻な影響が出るのは必至です。

 というようなわけで、水温が1年で一番高くなる時期にこの減水ですから、バスフィッシングのパターンがおかしくなってしまうのも無理ありませんよね。岸釣りは、岸の様子がかわってしまっている所が多くなっているので要注意。レンタルボート店で、そろそろボートを動かせなくなるところが出てくるかもしれません。事前の確認をお忘れなく。南湖は沖合に浅瀬ができて、バスボートなんかで突っ走っているとエンジンを引っ掛ける恐れがありますから注意してください。

 さて、そんな琵琶湖畔にあるジャッカルの琵琶湖研究所では、秋のシーズンを前にしてルアーの開発が佳境に入っています。現在、小野俊郎プロがかかり切りになって開発しているのが仮称、ジャッカルスピン。特殊素材のファインワイヤとオリジナリティあふれるブレイド、ヘッドで強いアピール力を誇るスピナーベイトです。

 加藤誠司プロは、まさに次から次へという感じでプラグの開発を進めています。その中には、このB.B.C.ホット情報ですでに紹介したバイブレーションプラグやディープダイビングタイプのジャークベイト、DDスクワレルなんかがあります。ほとんど完成して発売間近かなのはクランクベイトのRS-225です。これなんかは、近日中の発売はほぼ間違いないでしょう。

 それと、シャロータイプのクランクベイト、RS-100。これはRS-80とか75の名前になるかもしれないんですけど、いつの間にかRS-225に迫る完成度の高さにまで到達していて、この秋のうちに発売されてもおかしくない感じです。

 この秋のニューモデル候補は、ジャッカルバイブ、RS-225、RS-100といったところです。さらには、ジャッカルスピンやDDスクワレルなんかも候補に加わってきそうな勢いなんですけど、これらの候補の中からどれを完成に持っていって、どういう順番で発売していくのか、はっきり言って会社の人もわけがわからなくなってきているようです。減水と高水温でウィードが伸び過ぎてぐちゃぐちゃ状態の琵琶湖と同じようなことになっちゃってるジャッカルの近況でした。

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