Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

00/07/13

次々とニューモデルを開発する
加藤誠司ジャッカルCEOの魂胆

 加藤誠司プロ、7月12日の朝にはJBワールドプロトーナメントが開催される秋田県八郎潟に向かって出発していきました。プリプラクティスに行ったときにボートと車を置いてきたので、今回は飛行機での移動だから楽なんだそうです。そのせいか前夜は遅くまで仕事をしていました。

 その置きみやげというか、八郎潟のワールドプロ戦で使うために開発していたクランクベイト(仮称RS-225)は、金型で成形できるところまで仕上がっています。この成型品に加藤プロ自らウエイトやアイを仕込んで調整したものをトーナメントで使ってみて、どれがいいか最終的な答を出すんだそうです。このクランクベイトについては、7月3日のB.B.C.ホット情報でお伝えした通りで、開発が終わってもすぐには発売されず、早くても秋の始めごろの発売になりそうです。

 ジャッカルの新製品としては、ポッパーの発売が間近に迫っています。この製品は加藤プロのポッパーに対する思い入れを形にしたことから、SK-POPという開発コードネームで呼ばれていました。SKはSeiji Katoの頭文字です。それを発売する時点になって、正式の名前を決めようというときに、加藤プロがこれにしようと考えていた名前を忘れてしまいました。

 そのため、パッケージや広告の原稿の締切ぎりぎりまで名前が決まらないままになってたんですけど、結局、開発コードネームのSK-POPのままでいこうということになったようです。それだったら、始めからこの名前のままにしとけばいいのにね。あいかわらず、ジャッカルには世間を騒がせるネタがつきないようです。

 それともう一つ、八郎潟のワールドプロ戦に出発する直前に加藤プロが開発に着手したルアーがあります。このルアー、なるたくのBassing裏かわら版にちらっと出てきたウオーターモニターのフローティングタイプのボディを大きくしたモデルと言ったらいいんでしょうか。長さ約10cmのペンシルベイトです。写真のウオーターモニターとくらべれば、どれぐらいの大きさか見当が付くと思います。

 このルアーもいつ発売するという予定はなく、加藤プロが思いつくままに手がけているプロトモデルの一つです。だけど、加藤プロが何の目的もなく開発するはずがありませんよね。

 ここまで読んで、ピンときたあなたは、かなりの事情通かおたくです。加藤プロの目標は、9月にレイクミードで開催されるWON BASS U.S.OPENです。ワールドプロ戦出発前夜、このペンシルベイトの3Dデータが表示されたMacのディスプレーに向かう加藤プロの横で、なるたくが「ああせい、こうせい」としきりにそそのかしていました。なるたくはU.S.OPENのAAAディビジョン、つまりアマ部門に参加するんですけど、こうなったら2人は完全な共犯関係です。何の犯罪かって? ほかの選手が使えないルアーを自分たちだけが使ったルアー独占禁止法違反です。

 このペンシルベイトも、U.S.OPENで使おうというからには、8月末ごろまでには金型が作られるはずなんですけど、RS-225以上にいつ発売されるかわかりません。それどころか、会社の人もよくわかってない、加藤プロが勝手に進めてるプロジェクトのようです。「アメリカだけで売ったら面白いかもしれないね」なんて話も加藤プロの口からこぼれてました。本当にやりたい放題なんですけど、ジャッカルという会社のCEO(Chief Executive Officer/最高経営責任者)として、こんなことでいいんでしょうかね。

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