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質問&相談コーナー

Bassingかわら版サポートメンバーの皆さんからお送りいただいたご質問、ご相談にB.B.C.服部がお答えします。このページには最新のご質問、ご相談の回答を掲載しています。過去に寄せられたご質問、ご相談の回答は、カテゴリー別に整理して各ページにまとめてあります。たびたび寄せられる類似のご質問、ご相談には、その都度お答えすることができませんので、まずカテゴリー別インデックスページをチェックしてみてください。質問&相談コーナーの主旨と運営方針については、B.B.C.ホット情報00/10/26をごらんください。

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ロス近郊でレンタルボートを借りてバス釣りをしたいのですが
しょうとくさん(大阪市西成区)からのご質問

 8月に新婚旅行でアメリカ(ロスアンゼルス)に行くんですが、その季節はどのようなリグを用意すればいいんでしょうか? それとレンタルボート借りたいのですが、簡単に借りれますか? いいところあれば教えてください。

 ロサンゼルス近郊にはバスの好釣り場がたくさんあります。代表的なのはレイクキャステイク、レイクカシータス、レイクペリスといったところでしょうか。いずれも都心部から車で1〜3時間の所にあって、周辺は公園としてきれいに整備されています。湖によって規模は違いますが、マリーナやタックルショップ、簡単なレストランとかもちゃんとあります。

 マリーナにはレンタルボートもあります。釣りに手頃なアルミの12ftとか14ftのレンタルボートがたくさんあるのはレイクカシータスですね。キャステイクはほんの数隻ある程度。ペリスにもそんなにはなかったと思いますから、予約なしの飛び込みで借りるのはちょっと難しいかもしれません。ロサンゼルスとその周辺にはタックルショップがたくさんあります。そこで事前に情報を入手しておかれるのがいいでしょう。それと、ライセンスも買っておかないといけません。

 釣り方は、はっきり言って夏はけっこう難しいシーズンです。ロサンゼルス近郊のバスレイクは、クリアウオーターでフィッシングプレッシャーの高さでは全米でもトップクラスですからね。現地で流行しているのはドロップショットリグ(常吉リグ)で、夏場はこれが中心になると思います。ラインやフック、ワームを日本の釣り場で使うのよりも一回りか二回りサイズアップしてリグと釣り方を考えてみてください。

 ロスの夏は昼間は暖かいですが、朝夕はけっこう冷えることが多いので、上着は必ず用意しておいてください。新婚旅行のスケジュールの中で、奥さんと一緒に釣りに行かれるのでしたら、そういうこと心遣いをお忘れなく。

知内、浜分が釣れて近江舞子が釣れない理由
中村誠さん(大阪府門真市)からのご質問

 昨日(1月31日)の昼から仕事を抜けて(さぼって)近江舞子に行きました。やはりといった感じで、またぼうずでした。まわりも釣れてませんでした。日曜日に知人が知内漁港に行ったそうで、小バスはけっこう釣れたらしいです。私も1月13日に知内に行ったのですが、まわりの人やえさ釣りの人はポツポツ釣れてました(その日、知内で釣っていたとき下野さんがビデオ撮影に来られました。横に来て声を最初にかけてもらって、すごく緊張してしまいました。しばらく横で釣りをしておられたので、間近でキャストを見せてもらいました。そっちが気になって、こちらの釣りは上の空……)。他の情報でもこの冬は知内が釣れるらしいですが、近江舞子で釣れなくて知内は釣れるのはなぜなんでしょう。なにか条件があるのでしょう。それと、雄琴港も今年はだめだと聞いています。大溝もよくないらしいです。港やワンドの外にたくさんのウイードが残っていて、そこで越冬しているので中に入ってこないという解説を何かで読みましたが、そういった説も含め、今年の冬に定番の場所で釣れていないのはなんでか、その対策はあるだろうかと考えています。どうか服部さんの知恵をかしてください。

 この冬に安定してバスが釣れているのは、湖北の知内漁港と浜分漁港です。近江舞子、大溝、雄琴がよくないという中村さんの情報は、だいたい当たっていると思います。それ以外にも、年末まではよかったけど、正月以降さっぱりという所がたくさんあります。

 ここでまず考えないといけないのは、正月以降さっぱりになってしまった原因ですよね。今年のお正月は、1日、2日までは天気がよかったんですけど、3日からものすごく寒くなって雪が降り続きました。その後も雨と雪が入れかわり立ちかわりやってきて、1月20日に大雪に降ってとどめを刺したという感じです。この間、琵琶湖の水温は急激に下がりました。バスが釣れなくなったのは、いなくなったということよりも、いるけど釣れない状態になった確率が高いと思います。

 知内漁港と浜分漁港ですが、この二つの港の共通点は、河口のすぐ横にある小さな港ということです。琵琶湖へ流れ込む河口のほとんどは岬状の地形になっていて、そこへ水が流れ込むわけですから、たくさんの小魚が集まり、当然バスも集まります。それともう一つ、河口周辺は湖底に湧き出す地下水がとても豊富だということがあります。湧き水は冬でも水温が高く、港内に湧き出していれば、冬でも港の外よりは水温が高くなり、この暖かい水を求めてたくさんのバスが集まっています。このような地形的な特徴は知内と浜分だけでなく、近江舞子にもほぼ当てはまります。つまり、いろんなメディアで紹介された、冬場にたくさんのバスが集まる理由というやつです。

 この冬はお正月からこっち、急に雪や雨が降って水温が一気に下がりました。このとき知内や浜分がどんな状態になったかというと、すぐそばにある川からは冷たい雪解け水が大量に流れ込んで、港の外の水温はグングンと下がっていきます。港の中は、雪解けと雨によってたくさんの地下水が湧き出してるはずなんですけど、地中をくぐり抜けてきた地下水は、川を流れてきた水よりは水温が高く、当然港内と港外の水温差は大きくなります。もし、お正月前までの水温が平年より高かったときに、港のまわりにたくさんのバスがいたとしたら、一気に港の中へ逃げ込んだとしても何も不思議なことではありませんよね。

 近江舞子でもほぼ同じことが起こってるはずなんですけど、ここの舟だまりは水深が浅いことと、港外の水深がとても深いため、バスが港内へ入り込む動機付けが知内や浜分よりも弱いことになります。そのため、毎年の冬になっても近江舞子では港内よりも港外でたくさんのバスが釣れるのでしょう。

 このあたりが知内や浜分と近江舞子の違いなんですけど、最終的に釣れる釣れないの差が出てるのは、知内や浜分はルアーの届く港の中にたくさんのバスがいて、スローではあってもメタルジグなどでなんとか釣ることができるのに対し、オープンウオーターの近江舞子はバスが遠くへ行ってしまったり、分散してしまったらどうしようもないというあたりが大きな違いなんじゃないでしょうか。

 つまり、この冬に知内や浜分でバスが釣れてるのは、たくさんのバスが港の中にぎっしりと凝縮されるほどいて、とてもスローなんだけどメタルジグとかでなんとか釣ることができるぎりぎりの状況ができあがってるんだと思います。バスがいることはいても数が少なかったり、逆に港が大きかったりしたら、近江舞子と同じで釣ることができなくなってしまう、それぐらいぎりぎりのきわどい状況でなんとか釣れてるのが、とても厳しいこの冬の琵琶湖できらりと光る知内漁港と浜分漁港なんじゃないかとB.B.C.服部は理解してるんですけど、バスに聞いたわけではないので、本当かどうかはわかりません。

 そういうきわどい状況ですから、釣り方がメタルジグ一色とかになっちゃうのも無理ないのかもしれません。中村さんも、このあたりのことをヒントに、あとはご自分の経験を通して考えてみてください。きっと自分なりに何か面白いことが見付かるはずですよ。

近江舞子が釣れなくなった原因は?
中村誠さん(大阪府門真市)からのご質問

 昨日(1月28日)近江舞子へ釣行しました。私が行ったのは昼からでしたが、まったくのノーバイト。ちょうど午後2時半ごろ服部さんも来られていたのでご存知だと思いますが、まわりの他の人も釣れていないようでした。多くのメデイアで地形他の条件の揃った近江舞子を冬の定番の場所として紹介していますが、今年の冬、特に年明け以降たびたび訪れていますが、ほかの人達を見ていてもほとんど釣れていません。いったい何が原因で最近の近江舞子は釣れなくなったのでしょうか。

 1月29日にもう一度、今度は下野正希プロと一緒に近江舞子へ行ってきましたが、やっぱり僕が見ている間にバスは1尾も釣れませんでした。

 朝から釣りをしていたアングラーに聞いた話では、朝のうちにバタバタと釣れた時間帯があったそうです。その後はさっぱり釣れてないとのことで、バスが群れで動いていて、釣れたり釣れなかったりするのかもしれません。釣れてないときは、ルアーの届かない沖の深い所にいるのかもしれませんが、見てきたわけではないので何とも言えません。

 下野プロは浜分漁港でワンダー60を使ってバスを釣ってました。口に掛かったのではなく背掛かりです。近くにいたアングラーもメタルジグで同じように背掛かりで釣ってました。まだ浜分の方が釣れるバスはいるみたいです。

 近江舞子も同じ釣り方で沖のディープエリアを狙ってバスが釣れるんですけど、この冬は以前にも増して当たり外れがきついようです。近江舞子の石積み突堤はオープンウオーターですから、バスがルアーの届かない範囲に行ってしまったらどうしようもありませんよね。バスが安定して釣れないのには、この冬の天候がものすごく不安定なことが関係しているのかもしれません。

 それと、近江舞子の常連さんから聞いた話なんですが、メタルジグでバスを釣るのに、大きなトレブルフックを付けて、最初からわざと引っ掛けにいくような釣り方をするアングラーが少なからずいて、そういうのがバスが岸に寄ってきにくい原因になっているのではないか、という意見もありました。

レイクフォークのフィッシングツアーについて教えてください
ロードスターさん(京都市西京区)からのご質問

 今回の質問は非常に私的な質問なんですが……。ずっと前から考えていたんですが、「池原からレイクフォークへ」を読んでとうとう踏ん切りがつきました。3月中旬からJTBサン&サンのツアーでレイクフォークへ行くことにしました。サン&サンのホームページで大まかなことはわかったんですが、もっと詳しい釣りに関することを知りたいのですが、タックルのことやこれは必要みたいなことがあれば教えてください。私は普段、バスボートで北湖へ行ってます。

 3月中旬に行きたいということなので、まずとにかく少しでも早く日程を決めて予約してください。レイクフォークはアメリカでもトップクラスの人気釣り場ですから、好シーズンの2月末頃から6月始めごろにかけては、宿泊施設もフィッシングガイドもかなり前から予約でほとんど一杯になってしまいます。アメリカのアングラーが予約するのもたいへんなぐらいですから、日本からツアーで行くとなれば、少しでも早い方がいいと思います。

 ロードスターさんは普段、琵琶湖でバスボートで釣りをしておられるとのことですので、釣りに関しては特に問題はないでしょう。標準的なツアーには3日間のガイドが含まれていますが、本格的な大型バスボートを使った釣りで、夜明けから夕方まで1日めいっぱい釣りをさせてくれます。ですから、シーズンに合わせたしっかりした服装が必要です。3月なら防寒ウエアが必要ですし、雨が降っても釣りを止めるようなことはしないのでレインウエアも必要です。

 タックルに関しては、かなりハードなものが中心です。事前にメールで問い合わせたところ、20lbラインを準備しておくことを勧められました。フィッシングガイドは誰1人スピニングタックルを持ってませんでした。そういうタックルでハードルアーを使って、シャローウオーターのビッグバスを狙うわけです。詳しくはそのときの状況もあるので、ツアーの受け入れ先であるアクストンズバスシティーにメールで問い合わせることをお勧めします。ただし、メールは英語オンリーです。アクストンズのコンピュータシステムは日本語に対応していないため、日本語のメールは文字化けしてしまって、まったく表示できません。本文が日本語のメールを送ったりすると、先方にたいへんめいわくになりますのでご注意ください。アクストンズにはタックルショップがあって、レイクフォークの釣りに必要なものはだいたい手に入ります。

 アクストンズのオーナーの奥さん(Toshiko Axtonさん)は日本人なので、ロッジやレストランにいる間は日本語で大丈夫です。それ以外の送迎スタッフやフィッシングガイドは英語オンリーです。まあ、釣りのカタカナ用語はだいたい通じますから、英語が苦手だからといってそんなに困ることはないと思います。というよりも、せっかくアメリカへ行くんですから、がんばってコミュニケーションに挑戦してみてください。その方が絶対に楽しいですからね。

 ダラスに着いてからレイクフォークへ移動する途中に、空港の近くにあるバスプロショップ・アウトドアワールドへ連れて行ってくれますが、お店にいられる時間が1時間半ほどしかなくて、十分な買い物ができずに残念な思いをしました。せっかくですから、できるだけ長い間、バスプロショップにいられるようにリクエストしてみてください。これは、現地に着いてからではリクエストがちゃんと伝わらないかのしれないので、出発前にJTBサン&サンにリクエストを出しておいた方がいいかもしれませんね。

JTBサン&サン(担当=町田仁さん) hitoshi_machida@jtbsun.co.jp/TEL03-5950-0751/FAX03-5950-0140
アクストンズバスシティー axtons@koyote.com/TEL903-473-7224/FAX903-473-4210

たばこをやめたら魚が釣れなくなったんですけど……
池田明秀さん(大阪府豊中市)からのご質問

 私は今年に入ってから1日3箱吸っていたたばこをやめることにしました。理由はまぁどうでもよいことなんですが、なんとか禁煙は続いています。ところが困ったことが起こりました。釣りをしていて困ったとき、頭を切りかえるとき、落ち着きたいとき、ポイントを見切るとき……etc。何かをするときにたばこというものに区切りをつけてもらうというくせがしみついていて、それがないと意外にのっぺりした時間になってしまい、いろいろな区切りをつけづらいということが起こってしまい、たばこは吸いたくなるわ魚は釣れないわと悪循環に陥ってしまいました。たばこを吸わない釣り師達はいったいそういうときどうしているのでしょうか? そういうときは別の自分が降りて来るとかではなくて、普通の答で皆さんはどうしているのか参考までに教えてもらえませんでしょうか。

 B.B.C.服部はたばこを吸いませんし、やめた経験もありません。ですから、池田さんの経験されてるような状況というのが、まったく想像できません。たばこを吸わない人間は、何かを考えたり、仕事や遊びの流れに区切りをつけるときに、たばこを吸ったりというワンアクションを置かないでも自然にできるリズムが最初から身に付いてますから、池田さんがご質問に書いておられるようなことを感じないのです。つまり、別に何もしないし、する必要も感じないわけですね。

 でも、これじゃ回答にもヒントにもなってないというか、池田さんがご質問なさってるのは、こういうことじゃない気がします。たばこをやめた経験のある釣り師がそういうときにどうしたかという回答を探してみたんですけど、何人かのたばこをやめた経験のある知り合いに聞いても、具体的にどうしたらいいという解決策は返ってきませんでした。ガムをかんだらいいとか、そんな世間一般で言われているような答えが返ってくるぐらいです。その中で参考になりそうだと思ったのは、音楽を聴いたらいいというアドバイスをしてくれた人が1人いたことです。人によっても違うと思いますが、音楽が好きに人なら気晴らしになるかもしれませんので、一度試してみられてはいかがでしょうか。

 B.B.C.服部の身近にいる人で、たばこ吸いで有名なのは下野正希プロですね。僕もしょっちゅう一緒に釣り場へ行ってますが、下野プロの場合は何かを考えたり、リズムをかえるのにたばこを吸ってるというようなことはないようです。そうじゃなくて、ビデオとかをごらんになってたらわかると思うんですけど、一度吸いだしたら、のべつ幕なし吸ってて、煙の止まる暇がありません。ですから、下野プロに意見を聞いても参考にならないと思ったので、聞くのをやめました。だいいち、下野プロにたばこをやめる気なんて、ぜんぜんありませんからね。

マミヤオーピーの釣り具事業からの撤退でABU製品はどうなる?
KUMEさん(京都市左京区)からのご質問

 マミヤオーピーの釣り具事業から撤退でABUの製品はどうなるんでしょうか。

 12月24日のB.B.C.ホット情報でもお伝えしましたが、さらに新しい情報をまじえてお答えしましょう。

 マミヤオーピーが釣り具事業から撤退するという発表があったのは12月22日のことです。B.B.C.服部はこのことを23日には聞いてたんですけど、事実関係の確認にしばらくかかったため、Bassingかわら版でお伝えするのが24日の夜遅くになりました。なにしろことがことだけに、いいかげんな情報は流せません。確かな情報をアングラーの皆さんの役に立つ形で出さなくては、かえって混乱を助長するだけですからね。とりあえず、へんな噂が流れる前に確かなことを伝える必要がありました。

 ここからはB.B.C.ホット情報でお伝えした内容です。

 こういうことがあると、ネット上でありもしない噂話が行き交うんですけど、今回の件については同社のホームページ(http://www.mamiya-op.co.jp)にプレスリリースが出ています。製品のアフターサービスは引き続き同社が行うということも掲載されています。発表通りのちゃんとしたアフターサービスが本当に継続されるんでしたら、伝統あるカメラメーカーとして、とても良心的で立派な対応だと思います。

 バスアングラーにとって最も気になるABU製品は、ピュアフィッシングが取り扱うことになるようです。ピュアフィッシングはアメリカのABUの親会社で、バークレーなども同じ系列です。ピュアフィッシングの日本法人は、これまでは主にバークレーのルアーを売っていました。

 プロとの契約については、ピュアフィッシングとの間で改めて契約することになるらしいんですけど、主なプロはだいたいそのまま継続することになるようです。それ以外の、リールをもらってるだけみたいな関係の人がどういう扱いになるかはわかりません。

 ABU製品に関しては、しばらくの間、ショップレベルでの混乱があるかもしれません。ほしい品物を発注してもすぐに入ってこない、必要なパーツが取り寄せられないというようなことがあるかもしれませんが、今後の流通は確保されるわけですから、あまり騒ぎ立てず冷静に見守る必要があるんじゃないでしょうか。でないと、ABUのリールを好きな人がABUの足元をすくう結果になりかねません。こういうときこそ注意深く、慎重に、大人としての行動をしましょう。この機に乗じてネットオークションの価格をつり上げる、なんて輩が出てこないことを祈りたいと思います。

 その後の情報ですが、ABU製品の取り扱いをピュアフィッシングの日本法人が引き継ぐという案内がショップにあったそうです。マミヤオーピーの方でも年が明けてしばらくの間は、残務整理などの営業を続けるそうなんですけど、品物の発注をいつから受けられるようになるとかは今のところわかりません。まあ、いずれにしても、2001年のフィッシングショーでマミヤオーピーが押さえていたブースはABUのスペースになるようですから、それまでにははっきりするんじゃないでしょうか。

縦に泳ぐプラグの可能性は?
ロードスターさん(京都市西京区)からのご質問

 縦に泳ぐプラグは存在しないんでしょうか? まさに星の数ほどあるバス用プラグ。でも、ローリング系のアクションはあっても、そのほとんどすべてがウオブリングの動きだと思います。スピナーベイトのヘッドのように縦揺れする《イルカ》のように泳ぐプラグがあってもよさそうな気がするんですが、どうでしょう?

 トップウオーター以外のルアーが水中を泳いでいるときのバランスは、ルアーが潜ろうとする力と、それを上へ引き上げようとするラインの力が釣り合うことで一定の深さを泳いでくることになります。この力のバランス状態が、ルアーのボディやリップにかかる水圧によって微妙に崩れ、そのときの力の働き方に一定のリズムが生じることによってアクションが生まれるわけです。

 ここで力のバランス状態を考えると、縦方向というのは上と下へのある程度の力が働いていて、それが釣り合って安定しています。左右方向には、上下方向にくらべると弱い力しか働いていないので、そのバランスを崩してアクションを生じさせるのにも、より小さな力の乱れですむことになります。それに対して上下方向には、より強い力が働きながら釣り合っているので、そのバランスを崩して上下方向のアクションを起こすには、より大きな力の乱れが必要になります。

 ここまでは基本的なことなのですが、それでは実際にどうなのかということをジャッカルの加藤誠司プロに聞いてみました。

 ルアーというのは元々、エサになる小魚が泳いでいるときの動きを強く意識しながら開発されてきました。そのため、人間の見た目には横の動きが目立つわけです。ところが、実際のルアーの動きの中には上下方向の成分がかなり含まれています。それを思い切り強調することで、人間の目に上下方向にアクションしているように見えるルアーを作るのは、おそらく可能だろうと加藤プロは言います。

 リップの小さいミノーのようなルアーは、ほとんど水平に近く引かれているので、上下方向に強い力同士が働き合ってバランスが取れているわけではありません。ですから、こういうルアーを上下方向にアクションするようにデザインするのは、それほど難しくなさそうです。尻尾が縦に強く上下するミノーとかは、アクションの出し方次第で、意外と簡単に作ることができるのではないでしょうか。ボディ全体を大きく上下方向にダートさせるようなアクションとかは、そのアクションをコントロールするのがちょっと難しいかもしれませんが……。それと、ディープクランクベイトなどを上下にアクションさせるのもかなり難しいんじゃないかと思います。

 これらとは別に、トップウオータープラグでイルカのような泳ぎをするものを作ることは、ボディのデザインとウエイトのバランス次第で可能かもしれません。ハンドメイドで挑戦してみようと思われるのでしたら、イルカの泳ぎをするペンシルベイトなんかに挑戦してみるのが面白いんじゃないでしょうか。

スピナーベイトでバスを釣ったことがないんですけど
亀田保彦さん(滋賀県栗太郡)からのご質問

 スピナーベイトを使用していまだかつて釣れたことがありません(夢で釣れたことはあるのですが……)。スピナーベイトの使い方を教えてください。投げて引くだけでよいのでしょうか。それともアクションが必要なのでしょうか。

 スピナーベイトの使い方は、ただ投げて巻くだけというのが基本です。それで釣れないんでしたら、その場所にスピナーベイトで釣れるバスがいないだけのことです。

 大切なのは、今釣ろうとしている場所がスピナーベイトを使うのにふさわしい場所であるかどうかと、その場所にバスがいるべき季節なのかどうかです。この二つは間違っていないのに、やっぱりバスが釣れないということもあるんですけど、これって、その場所にいるバスがスピナーベイトに反応しないほどスレちゃってるとか、あるいはバスが少な過ぎるから釣れないとか、そういうことですからスピナーベイトの責任じゃありませんよね。

 スピナーベイトを使うときに大切なのは、ブレイドがいい回転をする早さでリールを巻くということです。よくできたスピナーベイトなら、それだけのことで障害物もきちんと避けてくれるし、バスにも魅力的な動きをしているはずです。ただし、スピナーベイトというのは組み合わせるラインの太さやリトリーブスピードによってトレースしてくる水深がかわりますから、バスがいる水深をちゃんと通っているように合わせてやる必要があります。

 このときチェックしないといけないのは、スピナーベイトの重さ、ラインの太さ、リトリーブスピードの3項目です。もちろん、同じ重さでもスピナーベイトのモデルが違えば水深はかわりますし、リトリーブスピードの影響はアングラーが思っている以上のものがあります。ですから、このあたりは自分なりの正解を見付けるしかありません。

 それ以外のテクニック、スピナーベイトをシェイクするとか、わざと障害物にぶつけて動きが変化した瞬間に食わせるとか、ウィードに引っかけて外した瞬間に食わせるとか、こういうのはその場所にバスがいて、普通に引いても食わないときの使い方です。だけど、スピナーベイトを普通に引いても食わないバスがその場所にいるかどうかなんて、よっぽど経験豊富なアングラーにしかわかりませんよね。

 ですから、まず最初にスピナーベイトでバスを釣ろうと思うんでしたら、普通に引くだけでバスが釣れる場所とその季節を知ることから始めてください。そういうことがわかりさえすれば、野池や川なんかでもスピナーベイトって意外とよく釣れるんですよ。

ナマズの口を開けさせる方法
亀田保彦さん(滋賀県栗太郡)からのご質問

 私はほとんどがミノーでの釣りで、バスはもちろんのことギルちゃんも釣れるのですが、よくナマズちゃんが掛かることがあるのです。ナマズちゃんは根性があるのか、ルアーをくわえると口をムンズと閉じ開くことはありません。そのためルアーを外すのに苦労してナマズちゃんをいじめてしまいます。うまくルアーをはずす方法はありますか?

 ナマズの脇の下をなでれば、くすぐったがって喜んで口を開く、なんて方法は聞いたことがありません。ナマズが自分から口を開く方法っていうのは、誰に聞いても知らないので、きっとないんだと思います。

 口の中にパックリと入っちゃったフックを外すのは、力づくで口を開けさせて、プライヤなどで手早く外して、さっさと逃がしてあげるしか方法がないんじゃないでしょうか。口を開いても、すぐに閉じようとするので、つっかえ棒をしてでも早くフックを外して逃がしてあげた方がナマズのためだと言うアングラーもいます。ちょっとかわいそうな気もしますが、トータルのダメージを考えれば、できるだけ早くフックを外して逃がしてやるためには、そういう方法もありだということですよね。

 外国の製品で、大きな魚の口を開けさせるためのマウスオープニングプライヤというのがあります。ナマズやライギョがよく釣れるんでしたら、そういうのを準備しておくのも魚のためなんじゃないでしょうか。それと、手早くフックを外すには、先曲がりのラジオペンチもすごく役に立ちます。

 ナマズやライギョだけでなく、すべての魚を不必要にいじめないためにも、そういうツールの準備をおすすめします。そんな準備をちゃんとしないで、釣れた魚を触りまくってようやくフックを外して、それでも逃がしてやりさえすればいいとうのは、本当のキャッチアンドリリースの精神に反することだとB.B.C.服部は思います。

石田川河口でたくさんの小魚が死んでた原因は?
質問&相談コーナー試作用の質問

 9月24日の昼から琵琶湖の石田川河口に行ってて気になったことがあります。それは、河口付近の浜にかなりの数の小魚の死骸が打ち上げられていたことです。魚の腐った匂いが充満してました。何が原因なんでしょうか。毎年見られる光景ならまだいいんですが、今年に限ったことなんでしょうか。とても気になります。

 石田川の河口にたくさんの小魚の死体が打ち寄せられていたというのは、今の時期だったらコアユなんじゃないでしょうか。もしコアユだったら、今は接岸して川を少し上り産卵する時期です。産卵が終わったアユは死んじゃいますから、これってごく自然な現象です。コアユじゃなかったら、ちょっと心配ですが……。