Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/04/19

漁業調整規則違反の漁師が
ニュースステーションに登場

 4月17日のテレビ朝日ニュースステーションで放送される予定だった琵琶湖特集が、アメリカのイラク攻撃を予告する大統領演説があったために流れてしまったことは同日のB.B.C.ホット情報で書いたんですけど、それがなぜか4月18日夜に放送されました。前もっての予告は何もなく、当日の新聞のテレビ欄に載ったのと、同番組のホームページに放送予定が発表されたのも当日になってからです。これって、事前の抗議や妨害があることを警戒したのかもしれませんね。

 前回放送予定のときに同番組のホームページで流された予告ビデオに出てた滋賀県漁連の青年会長は、最初に作ったVTRそのままなのか、内容に手直しがあったのかはわかりませんが、やっぱり登場されてました。この人が滋賀県の漁業調整規則に違反する高馬力エンジンを所有漁船に搭載してたのがバレて、漁船登録の取り消しとアユ沖すくい網漁の免許を取り消されたのは、滋賀県水産課が認めてる事実です。そんな悪いことしてる人物をテレビに出して、琵琶湖の魚が減ったとかなんとか能書き言わせていいんでしょうかねえ。

 そのことを抗議しようと思ってテレビ朝日に電話したら、特集の放送から30分ぐらいはつながりませんでした。やっとつながった電話に出てきた男の人に抗議の内容を言うと、青年会長が漁業調整規則に違反してた事実を番組スタッフは知ってて放送したという返事でした。そういう抗議が来るだろうなと思って、返事を用意して待ってたという、いかにもそんな感じの対応です。特集の内容がその人物の紹介などではないので、問題ないと判断して放送したんだそうです。

 だけど、そんなこと言っても、やっぱり無理ありますよねえ。漁業著調整規則で決められてることを守らない人物に、琵琶湖の在来魚が減ってるから外来魚を駆除しないといけないなんて言わせるのは……。そんな漁業者のやってることが在来魚の激減に影響してないと、この人もテレビ朝日も本当にそう思ってるんでしょうか。番組スタッフは問題をそこまで認識した上で、こんな人物が出てる特集を放送する判断を下したんでしょうか。そのことを電話で言ったら、意見は聞いて番組スタッフに伝えるけど、スタッフに電話を取り次ぐとかはできない、スタッフにつながる電話番号などを教えることもできない、番組としての見解を出してほしいのなら書面でお願いしたいとのことでした。つまり、テレビ朝日は適当に言い逃れをして居直る気のようです。

 特集の放送直後からテレビ朝日への電話がなかなかつながらなくなったのは、番組を見た大勢のバスアングラーが電話したからのようです。みんな、がんばったみたいですね。返事は同じようなことじゃなかったかと思うんですけど、まあ、ご意見うかがいなんてのはそんなものです。それでも数集まれば少しは圧力になるはずです。返事を用意してたということは、相手もそれだけ気にしてるということですからね。ここでさらに圧力をかけて、もっと気にさせて、この問題にはうかつに取り上げられないぞと相手に思わせて、本当の問題点は何なのかということを理解させるようにしないと、バスだけが悪いという報道はなくなりません。

 特集は放送されましたが、番組の中での扱いは、ずいぶんサラッとしたものでした。メインキャスターなんか、ほんの一言二言しか言ってませんでしたもんね。少なくとも、ノリノリじゃなかったのは間違いないと思います。今回は積極的な予告もありませんでしたしね。これをもっといい方向へ持って行くには、ときには相手の失敗を徹底攻撃することも必要かもしれません。そのために個人々々は何ができるか。組織は何をするのがよいか。そのことを真剣に考えた方がいいのかもしれません。そんな活動にもマジで取り組まないと、いつまでたっても状況はかわらないんじゃないかと、テレビ朝日の番組をひさしぶりに見て思いました。

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