Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/04/13

土曜日でも雨が降ると
アングラーが少ない琵琶湖

 滋賀県琵琶湖はリリース禁止になってからの土曜日が2回連続で雨になりました。土曜日が雨で日曜日が晴れるパターンが2週続いてます。雨が降るとバスアングラーは少ないですね。4月12日の土曜日はボート釣りも岸釣りも釣り場はガラ空きでした。

 1週間前と違うのは、アシ原にくっ付いて釣りをしてるアングラーがボート釣りも岸釣りも増えてることです。そういう釣りがよくなったからでしょうか。ガイドの下調べで釣りに出てた杉戸繁伸プロの話では、あいかわらず南湖の水深2〜3mのウィードエリアで30cm台が数釣れてるけど、もっと浅い場所は去年までの同時期にくらべると極端に釣れてないとのことです。

 これには理由があって、シャローのアシ原の前などに二重、三重に刺し網が入ってる所が多いんだそうです。この刺し網は両端に目印のウキがあるだけで、途中には何も浮いてなくて、それがごく浅い所に入ってるので、エンジンやエレクトリックモーターで引っ掛けるトラブルが多発してます。この件に関しては、一部のマリーナから滋賀県の水産課へ苦情を言ってるんですけど、今のところ改善されてません。

 これって、2003年度から県の外来魚駆除の買い上げ予算が増えたのを当て込んでのことなんでしょうけど、刺し網に掛かるのはバスだけではありませんよね。漁獲量の激減が問題になってるニゴロブナなんかも、サイズ的には刺し網に掛かるバスと似たようなものですから、浅い所へ産卵にやってきたら獲られてしまうはずです。一説には、漁業調整規則に違反する高馬力エンジンを積んでるのがバレてアユ沖すくい網や沖引き網の免許を軒並み取り消された漁業者が、かわりに小舟でできる浅場の刺し網漁に乗りかえたんじゃないかという人もあるんですけど、それでニゴロブナの激減に拍車がかかるんだったら、何をやってることかわかりません。つまり、やっぱり在来魚の保護なんかどうでもいいということです。

 浅い場所のどこにでも刺し網が入ってるわけではありませんから、その間隙を突いてスポーニングに上がってきた大きなバスが釣れることはあります。そういうのがすでに釣れ始めてるんですけど、去年までとくらべると散発的です。12日午後は赤野井湾奥のハス畑にも10人ぐらいのアングラーがいたんですけど、あまり釣れてないようでした。例年ならベストシーズンのはずなんですけどね。この春の南湖のシャローエリアは、例年の実績がまったくあてにならないと思った方がいいのかもしれません。

 6日の日曜日は南湖をグルッと一周してバスフィッシングの様子外来魚回収ボックスがどれぐらい利用されてるかを確認したんですけど、12日は午後になって雨が上がってから南湖東岸の二カ所をチェックしてみました。北山田の湖岸緑地は、6日は大勢いたバスアングラーが2人しかいません。ブルーシートやビーチパラソルを広げてる人もほんの少しです。天気が悪いと、こういう人は極端に減るんですね。

 回収ボックスはあいかわらず空っぽです。6日にボックスの横に置かれてたゴミは、なくなってました。外来魚を回収に来た人が片付けたんでしょうか。これって、外来魚駆除の予算で、バーベキューなんかをしてる人が残して帰ったゴミの掃除もしてるということなんでしょうか。

 木浜5号水路の水門の所の湖岸緑地もアングラーは数人いただけです。駐車場の奥の外側にある回収ボックスには、魚は入ってなくて、ゴミが入ってました。バスアングラーはボックスが置かれてる付近には少なくて、主に水上バイクの人達がたむろしてます。バスアングラーがわざわざここまでゴミを持って来た入れたと考えるよりも、それ以外の人が入れたと考える方が自然です。ということは、これも上と同じことで、バスアングラー以外が出したゴミ掃除に駆除予算が遣われてることになります。

 まあ、それで釣り場がきれいになるんだったら、別にかまわないんですけどね。せっかく税金を遣って回収ボックスを設置するんだったら、もうちょっと効率的な運用を考えた方がいいんじゃないかと思った次第です。回収されてる魚の内容は、今のところ数ではブルーギルがほとんどで、バスはほんの少しですから、バスアングラーとしては一安心と言うよりも、かえっていい影響があるかもしれません。ただし、これから季節がかわればどうなるかわかりませんから、引き続きウオッチし続ける必要があります。

 堅田と木浜は、やっとサクラが満開になりました。琵琶湖大橋米プラザのサクラも木浜の湖岸道路のサクラ並木も、11日から12日にかけての雨風で、ちょっと散りかけたところです。有名な湖北の大浦のサクラも満開になってるそうですから、堅田と木浜のサクラはほかよりも遅めだったのかもしれません。どうりでバスフィッシングのパターンが読みにくいわけです。

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