Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/04/06

リリース禁止最初の週末
琵琶湖は大荒れから快晴へ

 リリース禁止になって最初の週末となる4月5日の土曜日の滋賀県琵琶湖は、雨は降るわ風は吹くわの大荒れの天候になりました。岸釣りもボート釣りもバスアングラーはとても少なくて釣り場はガラ好きです。リリース禁止になったから空いてるのか、天気が悪いから空いてるのか、どっちか判断しにくい条件で、翌6日の日曜日の人出がどうなるかに注目が集まりました。

 6日は快晴になったんですけど、北寄りの強風でボート釣りはたいへんです。それでもけっこうな数のアングラーが釣りに出てました。南湖全体で200隻ぐらいは出てたでしょうか。これぐらいなら南湖がボートだらけというほどではありません。井筒沖、自衛隊沖などにたくさんのボートが集まってるのが目立つ程度で、それ以外は空いてます。赤野井湾などのアシ原にくっ付いて釣りをしてるボートは、まだそんなに多くありません。1年前の今頃は、こんなものではありませんでしたからね。その意味では、JBトーナメントが開催されてない影響が大きいんじゃないかと思うんですけど、その分を差し引いてもボートはやや少なめです。

 バスの釣れ方はアングラーによって極端に差があります。ガイドで釣りに出てた杉戸繁伸プロは、1週間前と同じように水深2〜3mのウィードエリアでロングビルミノーを使って30cmクラスを数釣ってたのと、ライトジグヘッドリグで40〜45cmクラスを釣ってきてました。バイブレーションプラグで50cmクラスまじりに40cmオーバーを10尾以上釣ったというアングラーもいます。中主町吉川のイシヅカマリンから釣りに出た松本雅幸さんは赤野井湾でクランクベイトを使って49cm、2220gをキャッチしてました。

 5日は大荒れでアングラーが少なかったんですけど、バスを釣るにはチャンスだったようで、山ノ下湾で65cm、5250gという超大物が上がってます。志賀町小野のひさの屋のレンタルボートのお客さんが釣ったもので、ルアーはテキサスリグだったそうです。このバスは、ひさの屋ではく製にされてました。リリース禁止で悩まなくてよかったですね。

 そういう感じで日に日によく釣れてるようになってはいるんですけど、中にはぜんぜんダメというアングラーもいます。同じエリアで、同じようなルアーを使ってても、微妙な違いで釣れる釣れないの差が出てるようです。急に水温が上がってることから考えて、バスがヒットしてくるタナをきっちりチェックして釣ることを忘れないようにした方がいいかもしれませんね。

 岸釣りアングラーもそこそこ来てたんですけど、なんかいつもと雰囲気が違います。いい天気に誘われてひさしぶりに釣りでもしようかとやって来たみたいなアングラーがとても多くて、バリバリがんばってる感じの岸釣りアングラーは少なくなってるような気がします。この時期、絶好のポイントであるはずの赤野井湾奥のハス畑に岸釣りアングラーが2人しかいなかったのは、ちょっと異常な感じがしました。アシ原の奥にルアーをぶち込んでるようなアングラーも少なくて、護岸からポイッとルアーを投げてるアングラーが圧倒的に多いんですよね。

 リリース禁止のことがあるから、そう感じてしまうんでしょうか。それとも、本当にリリース禁止の影響が出てるんでしょうか。もしリリース禁止の影響があるとしたら、ボート釣りよりも岸釣りアングラーの方がトーナメントに出たりしてない分、琵琶湖へ来なくなる割合は大きいかもしれません。そのことが、とても気になります。

 岸釣りアングラーに出会うたびに「バス、釣れた?」と聞いてみたんですけど、「ぜんぜん」とか「さっぱり」とか「あっちで1尾釣れてるのを見たけど……」とか、そんな返事ばかりで、釣れたという話は聞きませんでした。岸からよく釣れるようになるには、まだちょっと早いみたいです。5日も6日もとても寒かったし、風が強かったし、その影響が出てるのかもしれません。7日は天気がよくて暖かくなるという予報が出てるんですけど、それで大きなバスが一気に浅い所へ入って来るんでしょうか。しばらく前からそんなこと言い続けてるような気がします。チャンスが近いのは間違いないんですけどね。なかなか来ないからイライラしてしまいます。

 木浜と堅田、真野のサクラはやっと三分咲きから五分咲きになりました。浜大津あたりは満開に近いサクラもあります。去年にくらべると、だいたい1週間遅れです。バスフィッシングのパターンも同じなら、来週末あたりはシャローでバスが見えるようになるはずです。問題は、それでバスアングラーは今週より増えるのかどうかですね。この週末の様子を見た限りでは、バスアングラーは多いとは言えないんですけど、激減してるわけでもありません。いつもよりやや減ったぐらいで、その分は行楽ついでに釣りをする人達が都合よく埋め合わせて、とりあえずごく自然にスムーズにリリース禁止を迎えることができた感じがします。これがそのまま続くのかどうか、ゴールデンウィークごろまでは様子を見る必要があるかもしれませんね。

 B.B.C.服部は6日の午前10時頃から3時間ほどかけて南湖のバスフィッシングの様子を見ながら反時計回りに車で一周しました。その間、浜大津から木浜の間の湖岸に設置された外来魚回収ボックスに魚が入ってるかどうか、できるだけチェックしてみました。その結果は、次回のB.B.C.ホット情報でレポートしたいと思いますので、お楽しみに。

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