<Bassingかわら版/環境問題のコーナー>

青野ダムゴミ拾いOLM97年度活動報告

京阪神のバスアングラーに人気の高い兵庫県青野ダムで、ポイ捨て込みやめいわく駐車が大きな問題となっているのは、Bassingかわら版でもたびたびお伝えしている通りだ。そんな問題を解決するために、NIFTY-Serveのランカーフォーラムのメンバーが中心となって、同フォーラムやインターネットを通じて呼びかけを行い、ゴミ拾いOLMが開催されている。この活動の幹事の1人である立柳晋平さんから詳しい報告をいただいているので、ここで紹介しておこう。同OLMは98年も、地元三田市のクリンデーの日程に合わせて行われる予定だ。

97年5月25日/第1回ゴミ拾いOLMレポート
97年9月21日/第2回ゴミ拾いOLMレポート
97年12月14日/第3回ゴミ拾いOLMレポート
98年度活動報告

クリーンアップ青野ダムホームページの紹介
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青野ダムのゴミ拾いに30人のアングラーが集合
第1回ゴミ拾いOLMレポート

 ポイ捨て込みとめいわく駐車が問題となっている兵庫県青野ダムで、5月25日にニフティーサーブの釣りフォーラムなどのメンバーが中心となってゴミ拾いOLMが開催された。集まったアングラーの数は、当初の予想を越える30人。B.B.C.ではアメリカ取材に重なってしまったため、このOLMを取材することはできなかったが、Bassingかわら版で青野ダムの問題と取り上げるきっかけとなったメールを最初にいただき、OLMの主催者の1人でもある立柳晋平さんから詳しいレポートをお寄せいただいたのでご紹介したい。

 服部さん、こんばんは。立柳 晋平です。

 青野ダムゴミ拾いオフレポート送らせて戴きます。

 今回のオフの呼び掛けは、ニフティーの"FFISHF""FANGLER"、インターネット"公園"、おおつなおこさんの"BASSIN' GIRL"で行いました。当初、20名を目標においていましたが、参加表明は24名で、当日の飛び入りもあり目標を大幅に越える人を集めることができました。

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【青野ダムゴミ拾いオフ】

<告示内容>

日時=5月25日(日曜日)午前7:00〜9:00

場所=兵庫県三田市 青野ダム、ダムサイト公園駐車場に集合

主旨=大阪近郊でも有数のバススポットである青野ダムは、訪れるレジャー客が放置するゴミなどの問題から、地元の住民の皆様に多大なるご迷惑をおかけしております。このため、今年度より青野ダムの利用方法を審議する「青野ダム湖利用適正化推進会議」が設置されましたが、現状のままでは、釣り人に対して不利な決定がなされる可能性が大です。そこで遅ればせながら、釣り人の良心を表明する場として、本オフの開催をご提案致しました。

内容=青野ダムの湖畔に落ちているゴミを拾います。この日は三田市のクリーンデーでもあり、地元住民の方々と同じ汗を流し、きれいな青野ダムにしたいと思います。詳しい作業内容は、当日朝にご説明致します。ゴミ拾いのあとはフリーですが、青野ダムの釣り情報の交換や、実際に釣りをするなど、ミニミニオフができればと思っています。

お持ち戴きたい物=軍手/ゴミはさみ(幹事のほうでも数本用意します)/ハサミやラジオペンチなどのラインカッター

その他=ゴミ袋につきましては、幹事の方で用意しております(三田市指定のゴミ袋を使います)。作業時には薮こぎ、水際を歩くなどの状況が予想されますので、長靴の着用が好ましいかと思います。その他の格好は、釣りをされるスタイルでお願いします。釣り人がゴミを拾うという姿を青野ダムに定着させて、地元住民の方々の釣り人に対する悪印象を拭えれば大成功です。

<オフ活動報告>

参加人数=31名(ニフティー"FFISHF"より19名/ニフティー"FANGLER"より5名/インターネット関係より6名/青野ダム湖利用適正化推進会議事務局の担当の方1名)

活動時間=7:15〜8:30をゴミ拾いの時間とした。

活動内容=4〜5名のグループを6グループ編成し、青野ダムの大半の地域をカバーするよう、分散してゴミを拾った。青野ダムに関するアンケートを参加者にお願いした。

ゴミの散在状況、種類など=集められたゴミは、三田市指定のゴミ袋で可燃物が37個、不燃物が26個。集められた量は地域によってかなりバラツキがあった。種類は、缶、ビン、釣り糸、タバコの吸いがら、弁当の屑、ルアーのパッケージ、ワームなど。ビデオデッキ、フライパン、ヤカンなどといった物も落ちていた。

所感=今回はニフティー、インターネットのホームページといったネットワークに限って呼び掛けをさせて戴きました。にもかかわらず、告示を見た方がそれぞれの御友人、御家族を誘って参加して戴き、フォーラムの、あるいはパソコン通信の枠を超えた力を結集することができました。幹事一同、心よりお礼申し上げる次第です。

 ゴミの中で特に目立ったのが釣り糸であり、タバコの吸いがらやジュースの空き缶と合わせて、一部の釣り人のマナーの悪さがうかがえました。

 ゴミを拾っていて気付いたのは、わざわざ人目に付かない所にゴミを捨ててあることです。悪いと思っているのなら、その手で持ち帰ってほしいと思います。青野ダム(千丈寺湖)の水は三田市民の飲み水に利用される水です。ゴミを捨てることは、どういうことになるかよく考えてほしいと思います。

 その一方で、ゴミ拾いに飛び入りで参加してくれた方がおられたこと、地元の方々が快く活動を受入れて、協力してくれたことを非常にうれしく思いました。

 今後もこのオフを三田市のクリーンデーに合わせる形で続けて行きたいと考えております。

 どうかこれ以上、釣り場の状況を悪化させることなく、自由な湖面利用が継続的に維持される様に、皆様にご配慮をお願い申し上げると共に、次回以降のゴミ拾い活動へもご参加戴けますよう、お願い申し上げます。

 青野ゴミ拾いオフ幹事連:立柳 晋平/大原 久典/高階 学

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 以上レポートでした。

 巨大な?メールになってしまい、申しわけありません。そこでダメ押しですが(笑)、もう1枚写真送らせていただきます。ゴミ拾いを終えた後の様子"お疲れさま"です。中央の紙を読んでいる方が、幹事の大原さんです。

 いつも無理なお願いばかりしているのに、快諾していただき有り難うございます。6月21日のおおつさんの釣り会"バスギャカップ"にエントリーしようかと考えています。今回のオフに参加して戴いた方が多数参加されますので(^^。そのときは純粋に"楽しみに"行きます!

 それでは。


青野ダム第2回ゴミ拾いOLMレポート

9月21日に兵庫県青野ダムでNiftyServe、関西の釣り場とマナーを守る会のメンバーが中心となって第2回ゴミ拾いOLMが開催され、主催者の1人である立柳晋平さんからレポートをお送りいただいたのでご紹介しよう。今回のオフには、Bassingかわら版をご覧になって参加された方も何人かおられたようだ。今後ともBassingかわら版では同OLMを応援し続けたいと思っている。

参加人数=36名(ニフティー"FFISHF"関係より10名/ニフティー"FANGLER"関係より8名/インターネット関係より11名/釣り具店での呼びかけにより7名)

活動時間=7:30〜8:30をゴミ拾いの時間とした。

活動内容=6名程度のグループを6グループ編成し、青野ダムの大半の地域をカバーする様、分散してゴミを拾った。青野ダムに関するアンケートを参加者にお願いした。

ゴミの散在状況、種類など=集められたゴミは、三田市指定のゴミ袋で可燃物が33個、不燃物が23個集められた。今回は夏休み後とあって、飲み物(缶、ビン)やバーベキューのゴミが目立った。しかし、あいかわらず釣り糸、ルアーのパッケージ、ワーム、タバコの吸いがらもたくさん落ちていた。

所感=今回も36名もの方に参加をいただき、無事にオフを終えることができました。皆様のご支援、ご協力の大きさが、前回を上回る参加という形で表れたと考えております。この場をお借りして深くお礼申し上げます。今回も集められたゴミは膨大な量となりました。これにつきましては皆様にお礼申し上げなくてはなりませんが、その一方では前回とほぼ同量のゴミがあったということで悲しむべきことでもあります。

 こんなことがありました。ゴミ拾い中に、ある1人の男性が「あの〜、これも一緒にお願いできます?」と言いつつ、空き缶を二つ差し出しました。そこで、「拾ってくれたんですか?」とたずねると、自分が出したゴミだったのです。もちろん「自分で持ち帰って下さい。」と断ったのは言うまでもありません。

 どうやら何故、私たちがゴミ拾い活動をしているのかまったくわかっていない人もいるようです。私たちもわざわざこんなことを言ったり、書いたりする必要はないと思っていたのですが、「形」にしてあげないとわからないとは情けないです。

 ゴミの多さに加え違法駐車の多さもあいかわらず目立ちます。車線をふさぐような無謀な駐車で、車がすれ違うのが不可能な所があり非常に危険です。

 それとライフジャケットを付けずにボートを出している人も見受けられます。これはまさに「自殺行為」です。そして青野ダムは本来ボートは禁止です。今年は水難事故も起こっておりますし、人命に関ることなのですぐさま止めてもらいたいものです。

 利用客がゴミ拾いをしている私たちの姿を見たときの反応は、いろんなものがあります。手伝わせて欲しいと私達に声を掛けてきた方、「ごくろうさま」と声を掛けてくれる人、黙り込む人、目をそらす人……様々ですが、オフに参加していただいた方は何らかの「手ごたえ」を感じたのではないでしょうか?

 私たちが年に数回、ゴミを拾ったところで、すべてのゴミが無くなるとは思いません。しかし私たち「釣り人」が活動することでしかできない訴えかけというものが、2回目のオフを終えてはっきりと見えてきたような気がします。成果が出るまではまだまだ時間も掛かるでしょうが、オフの「手ごたえ」を感じることができた今、続けることにより必ずや成果が上がると信じております。今後も御協力の程よろしくお願い致します。

 最後に、記念写真のバックに写っている文字が私たちの言いたいことです。ゴミは必ず持ち帰ってください。

*******青野ゴミ拾いオフ幹事連:立柳 晋平/大原 久典/高階 学*******


青野ダム第3回ゴミ拾いOLMレポート

12月14日に兵庫県青野ダムでNIFTY-Serveのランカーフォーラムのメンバーらが中心となって第3回のゴミ拾いOLMが開催された。このOLMについてはBassingかわら版でも取材に出かけレポートを掲載したが、幹事の1人である立柳晋平さんから同OLMの成果と今後の活動についてのレポートをいただいたので紹介しておきたい。

 皆さん、こんにちは。青野ダムゴミ拾いオフ幹事連です。

 さる12月14日、第3回青野ダムゴミ拾いオフが開催されました。その活動内容を御報告致します。

参加人数=31名。ニフティーFFISHF、FANGLER、インターネット釣り関係HP、釣具店の呼び掛けで集まりました。

活動時間=7:15〜8:40をゴミ拾いの時間としました。

活動内容=6名程度のグループを5グループ編成し、分散してゴミを拾いました。ゴミ拾いのあとは青野ダムに関するアンケートを参加者にお願いしました。

ゴミの散在状況、種類など=集められたゴミは、三田市指定のゴミ袋で可燃物が26個、不燃物が13個という量になりました。ゴミの絶対量は第2回のときより少なかったようですが、これは11月に他のゴミ拾い活動が行なわれた為ではないかと思われます。この為、空き缶などの目立つゴミは少なかったが、今回は釣り糸が目立ったようです。これは釣り人でなければ気づきにくいのかもしれないですね。しかし、タバコの吸いがらだけは相変らず無限に落ちています。

所感=私たちは今年3回のオフを開催しましたが、毎回沢山の方に御参加戴き無事に今年の活動を終えることができました。これも皆様の御支援、御協力無くしてはありえないことであります。この場をお借りして深くお礼申し上げます。

 今年を振り返りますと、この活動のみならず全国各地でゴミ拾い活動が沢山行なわれました。私たちはパソコン通信という手段を利用して、そういう方々とお互い情報交換をしたりして協力してきました。今後もこういうネットワークが拡がる事を期待しています。

 このオフも一年を通じて活動をしてきて、幾らかはノウ・ハウも蓄積できたかと思います。そこで来年にはこのノウ・ハウを御紹介できればと考えております。これからゴミ拾い活動をされようという方の御参考になれば幸いです。

 釣り環境はまだまだ問題も多く楽観視できないでしょう。これを解決していくためには何にもまして「釣り人が行動に移すこと」これが大事ではないでしょうか? 「釣り場に行ったら来たときよりちょっとでもきれいにして帰ろう」と皆が思えばいつも気持ち良く釣りができるでしょう。少しだけ時間を作ってゴミを拾う、目の前のゴミを拾うだけでもいいのです。簡単なことです。

 『釣り人にとればフィールドは自分の家と同じ、そう思いませんか?』

 行動に移すことが一番だ大事であると私たちは考えますから、来年以降もこの活動を継続的に行っていきます。

 今後も御協力の程よろしくお願い致します。

****青野ダムゴミ拾い幹事連*****

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