Teck Performer Vol.13

ピーター
vs 琵琶湖80モンスター

Teck Performer

■デカバスに対する想 い

 琵琶湖の記録魚を獲りたい! それを軸に考えたワームを作り、それを現実のものにしたい! そんな純粋な想いから始まっ たKAESUというローカル思考のインディーズメーカーとKontaというワーム。その想いを紹介させていただきます。

 本気で琵琶湖に通い込む週一アングラーが、自分の考えたもので誰しもが認める記録級のデカバス捕獲にどこまで近付くこと ができるか? そのためにはいかなる方法が最も有効か? 工業用デザイン技術や設計といった、釣り業界とはまったく異業種とも思える業界とコラボレーショ ンすることで、それを実現できるのではないか? Kontaシリーズの開発は、そんな一釣り人としての想いが最新の工業技術と出合い、調和、シンクロする ことからスタートしました。

 バスアングラーにとって1日1本釣れれば大満足できるサイズは、各フィールド、状況によって様々です。私の場 合・・・・・・1本より2本、2本より3本・・・・・・極端な話、釣りをしている間中ずっとデカバスが釣れていて、その中に記録級の怪物が混じるといった ような・・・・・・そんな異常とも捉えられかねない釣り人独特の釣欲を常に頭にイメージとして持っています。

 釣り人であれば心の根の部分では誰しもがそうなのかもしれません。ところが現実を見てみると、それは週1回の釣行では不 可能としか思えない欲求であることもまた事実です。しかし日常生活の中でもそれを常に明確にイメージし、そして実釣を重ねていくことで、運ではなくあくま で狙って獲りにかかっていると言えるように、寝ている時間以外は常にデカバスのことを考えています。寝る時間すら惜しいと感じてしまうほどです。単純明 快。私はでかいバスが何より好きなのです。

■ルアーはあくまでルアーだという事実

 バスアングラーが使用する数々の実績ルアー達。バスはそのルアーをエサだと思って口を使うと思ってる方が多いかもしれま せん。「エビだ! ザリガニだ! ベイトフィッシュだ!」と、イメージをしやすくする手段としてはいいかと思います。

 しかしKontaシリーズを作るにあたっては、あえてリアルを追求しませんでした。それはなぜだと思いますか? 私の中 では、ルアーはあくまでルアー。デカバスにとって、いつも食べているエサとワームを間違えることは決してないと思っているからです。特別大きなバスは生き エサですら、釣りに必要不可欠なハリやラインをプラスすることにより、簡単にバイトしないという事実から、デカバスが対象を観察し確認する能力は、人間の それをはるかに超えたレベルに達していることが想像できます。バスが自然界の中で究極に発達しているわけではなく、厳しい自然の中で生きてきて他の個体よ り特別大きくなったデカバスにとって、それは最低限の能力なのだと思います。

 ではなぜルアーに対して口を使うのか? それは「興味、確認、威嚇」だと思います。しかし中にはエサだと思い、間違いを 犯すことを狙った釣法もあります。高速引きやトップウオーターに代表される水面系ルアーなどがその代表です。この二つに共通すること、それは「ルアーを見 て確認し辛い」ということです。「速い、水面」これが非常にルアーをルアーと認識し難くさせている要因です。

 では話を戻して、中層またはボトムでのルアーに対するバスの行動は、「興味を持った物への口を使った確認」あるいは「テ リトリーへの侵入者の排除」に絞られると思います。そのときに働くのが、「口に入れても安全か? 自分が優位に立てるか?」という警戒心です。この警戒心 を乗り越えるくらい強い興味を持たせて確認させる、あるいは威嚇行動により侵入者を排除させる、そんなタイプのバイトを誘発することが、口を使わせるため の大きな要素になると考えられます。

 生きエサですらハリを刺すだけで極端に警戒する生き物が、ハリむき出し+ラインあり+生き物ではない偽物のプラスチック 製品をエサと勘違いするでしょうか? 魚は口を使うか、逃げることしかできないと思いませんか?

■なぜハイフロートソ フトマテリアルなのか?

 記録級に限らず、デカバスとは決して臆病なわけではなく、神経質で用心深く、自分が口にする物に対しての安全基準が飛び 抜けて高い個体だと感じています。実際、条件さえ整えば他のワームで釣れないなんてことは一切ありません。と言うより釣れます。しかし琵琶湖のような広大 なフィールドで他のアングラーより高確率にデカバスにバイトさせるためには、元々天文学的に低いデカバスが口を使う確率を0.1%でも増やすための細かい 作業を惜しむことなく積み重ねることが、バイト率を上げるコツではないかと思います。

 バスにとって口にして安全でない物・・・・・・それはほかならぬアングラーが操る物=ルアーです。人間がルアーとベイト フィッシュを見くらべてみても、どこをどう見ても生き物には見えません。バスも同じだと思います。ではなぜ口を使うのか? 繰り返しますが、それには口に して安全、または自分に負の要素を感じさせないことがバイトに持ち込む最低限の条件です。その判断に至る一番の負の要因がラインだと思います。もしライン を使わずに操れるルアーがあったら・・・・・・今の100倍は釣れるでしょう。

 ラインの存在を極力隠すことはできます。動かさないこと、またはラインを動かし終わったその後にルアーが動くこと。これ こそがバスにとって、ローリスクな口を使う対象となるのです。この動きを忠実に再現できる最高の素材こそハイフロートマテリアルだと考えています。バスは フィッシュイーターであるがゆえに、エサを捕食するとき、基本的にはハンティングスタイル(隠れて襲うスタイル)でなるべく体力の消耗を避けながら捕食し ようとします。彼等にとって、無防備な相手が最高の捕食対象なのです。これはあくまで本物のエサとなる生き物を相手にするときの話ですが・・・。

 では私の釣りの実に9割を占めるソフトルアーで口を使わせるには、どうすればよいか? そこで考えたのがKontaで す。Kontaはステイ時にも動き続けるので、ラインが動いてないことでまずラインへの警戒心が薄れます。次にバイトに至るわけですが、このバイトは「興 味・確認・威嚇」を刺激され「口を使ってみる」判断をしたときに行う、食性ではないバイトをしているのだと思います。「エサじゃないのはわかるけど、口に してみても安全そうであったり、必ず自分が優位に立てそうな物」ワームにとってこれが最も重要な要素です。

 でかいバスが用心深いのは確かな事実です。しかし、ひとたび「口にして安全」と頭で判断すると、他のレギュラーサイズの バスにはない、ものすごい勢いでバイトしてきます。Kontaは特大バスだけを考えて、リアルではなく「口にして大丈夫そうなもの」を目指してハイフロー トマテリアルでより動くように仕上げています。ただ浮力が大きければよいというわけではなく、質量が多くバルキーでシンプル、付属品で動かすのではなくボ ディー自体のプルンッといった質感の柔らかさが、デカバスが口を使う、安全かどうかを確認する判断基準をさらに狂わせる要素となっています。

 何もしないでもよく動き、極限まで柔らかく、そして弱々しい・・・・・・・そんな記録級デカバス対応の理想の姿を目指し たワームがKontaなのです。

■さらなる進化を目指して

 ある一つのワームがあります。それを作ったときに意図しなかった効果を発見し、それを最大限引き出すチューニングができ るとしたら・・・・・・その動きを限界レベルまで特化させた特別仕様(スペシャルエディション)がほしいと思いませんか? 「リグを狭い範囲に限定した、 まるでカリカリチューンのサーキット仕様ワークスマシンのようなKontaを作ろう!」っといった発想から始まったのがKonta0001改造計画です。

 2005年からKontaによる実釣を始めて3年。去年から少しずつではありますが、記録更新の可能性に近付いている実 感が出てきました。そして新たにカスタムされ、デカバス実釣能力を突き詰めた形にビルドアップされたのがKonta0004DH(プロジェクト名: Konta改)です。

 背筋が凍るようなデカバスに対峙したら、ヘビーダウンショットで遠くからアプローチしてください。デカバスに効くという 答に行き着いた独特のフォルムと波動が必ずやその怪物をバイトに持ち込むことでしょう。

 すべての魚に使用する必要はまったくありません。自分が感じる「超デカバス」だけでいいのです。一度その可能性に KontaDHで挑戦してみてください!

■シーズンとタックル

シーズン>オールシーズンと言いたいところですが、特に冬から春にかけてが非常に有効だと思います。非常に ナーバスな状態や低活性状態での使用がKontaの得意ジャンルです。デカイ奴はシーズン通してナーバスな状態です。

利点>使用リグに関係なく、でかい奴だけを選んで獲れることに尽きると思います

タックル>バイトしてくる平均サイズが上がるので、デカバスに対して自分が自信の持てるタックルの使用を推 奨します。

私の使用例
ロッド depsサイドワインダー・アウトクロス、ヴェノ ムファング、スーパーボーダー、スラップショット
ライン よつあみ・ニトロンDFC16〜30lb

■ルアーアクション&フッキング

 ヘビーシンカーを使ったヘビーダウンショットが最もお勧めですが、このへービーシンカーというのが重ければ重いほどよ く、ルアーのアクションに緩急を付ける要素とともに、さらに重要な要素「地面を叩く重たい音」を発生する上で必要不可欠となります。この地鳴らし音に対す るプリスポーンのメスのテリトリー意識による反応は凄まじいものがあります。早い沈下速度でドスンッ!と鳴らして、シンカー&ラインが止まった後 にKontaは縮んでユックリと復元する。口にして安全そうな物。これがナーバスなデカメスの確認と威嚇の本能を強烈に刺激しバイトに持ち込みます。


Movie1
オリジナルテールアクション


Movie2
クロサキアクション


Movie3
キリサキアクション


Movie4
スイミングアクション

 フッキングのタイミングに関しては、ブラインドならしっかり食い込ませてからで十分です。Konta独特の完全ハンドポ ワード成型による極端な超ソフトマテリアルにより、バイトは驚くほど深くなかなか吐き出しません。プリスポーンのメスのバイトは、前アタリが出てから2回 目のバイトで一気に喰い込むパターンが非常に多く、これは1回目の攻撃で弱らせてからのバイトによるものと思われます

 次に魚と対峙しサイトフィッシングによるバイトは、強烈に突進してきて食う場合よりも、ゆっくり近付き吸い込むようなバ キュームバイトになることが多いようです。これもやはり超ソフトマテリアルにより吐き出しにくいので、焦らずジックリとした対応で大丈夫です。


使用マニュアルはこちら

■ワールドレコードクラスをものにするために

 魚釣りには個々に色々な考えがあって当然だと思います。魚を食べる目的、休日を楽しむ目的、それぞれ本当に素晴らしい楽 しみ方です。しかし「そこ(琵琶湖)に日本記録・・・・いや世界記録を狙えるサイズが確かに存在していたら、たとえ数100万分の1の確率でも、それに賭 けてみたい! 実際にこの手にしてみたい!」という超モンスターバスへの異常なまでの執着心が作り出したKontaシリーズ。もしも次の釣行で80cmを 超える怪物と対峙できるなら、私は何の迷いもなくKontaをその怪物に向けてキャストするでしょう。なぜ?・・・・・・Kontaにはすでに80cmを 超える怪物に実際に口を使わせた事実と39本もの60cmオーバーを釣った実績、そして何より強い想いが込められているからです。

 少しでも私と同じ週一アングラーの釣行時のお役に立てたらと思うと、言いたいこと、伝えたいことは、まだ山ほどあるので すが、ここで書き切ることは不可能です。今後も気付いたことや琵琶湖での釣行記録等や新製品発売期日などはKAESUのHPのフィールドリポートで随時、 報告していきたいと思います。ぜひ、ごらんになってください。

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解説
ピーター

1978年生まれ、大阪府在住。美容師。釣り歴20年。

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