

8月7日に滋賀県琵琶湖で開催されたブルーギル釣り大会のことを伝えた報道をあまり見かけませんでした。京都新聞が7月17日付、朝日新聞滋賀版が8月5日付で予告記事を掲載しただけで、大会の様子や結果はどこも取り上げなかったのかもしれません。googleのニュース検索には1件も引っ掛かってきませんでした。地元ではテレビニュースが流れたらしいんですけどね。琵琶湖から離れた場所にいると、あったかなかったかさえわかりません。
テレビニュースでバイタルスピリットの菱田敬一さんの姿を見たという話を聞きました。そこで、さっそく菱田さんに聞いてみたところ、会場には新聞とテレビの取材が来ていたとのこと。なぜ記事にならなかったのか、記事にはなったけど見付けられなかっただけなのかはわかりません。ローカルの小さなベタ記事なんかだと、ネットでは見付からないことが多いですからね。
菱田さんは会場で大会参加者が釣ってきたギルの検量をしてたそうです。それでニュースに姿が映ったんじゃないかなあと言ってました。取材はいたってサラッとしたものだったそうです。大会の結果は、優勝が6kgオーバーですから、釣ったギルの数を考えたらすごくがんばってます。一方、真剣にやってもなかなか釣れずに手こずった参加者も少なくなかったようです。ギルも本気で狙うとなると簡単ではないということでしょうか。こんなこと書いたら、エサ釣りで港で数釣ってる人達に笑われるかなあ。まあ、こっちは釣りの楽しみがメインですから、シリアスに取り組んでおられる駆除釣りと一緒にされても困るんですけどね。
参加者は約70人。マジで駆除に協力するつもりで参加した人もいれば、マリーナから動員されて義理で参加した人、本気で商品狙いの人、どんな大会か見に来ただけの人などいろいろ。ビワコオープン方式のいたって参加しやすい大会ですから、それでいいんじゃないでしょうか。釣り上げたギルは、大きくて状態がよいのを選別して、なれ鮨の加工業者に進呈。それ以外は滋賀県がノーリリースありがとう券と交換して引き取りました。ありがとう券は参加者が個々に引きかえるのではなく、大会運営側がまとめて引きかえたそうです。バスアングラーが好んでギルを殺すだけの駆除大会にしないために、魚の処理はワンクッション置いて運営側が引き受けたということでしょうか。
外来魚の防除に関して、環境省も頭を痛めてるのは事実です。現在の予算や動員力でなんとかなるものではないのは、わかり切ってますからね。おまけに、不法放流がいまだに続いてるなんてことを言い続けてる人達がいたりなんかして、それが本当だったら駆除だけがんばってもほとんど無駄という自己矛盾に陥ってしまうことも理解できないほど頭が悪いのかって感じです。「防除」という言葉に表れてる通り、防ぐのと除くのはセットでないと意味がありませんからね。
バスアングラーと釣り業界が不法放流してるというのが本当だとしたら、それを防ぐには外からの力ではどうにもなりません。バスアングラーと釣り業界の手を借りて意識を高める以外に方法はないんですよね。さらに環境省は、駆除に釣り人の手を借りたいらしいんですけど、そのための一つの便法として、釣った外来魚を漁業権が認められた釣り場や管理釣り場などへ生きたまま運ぶことをバスアングラーと釣り業界が望んだにもなかわらず、それはまかりならぬということになってしまいました。移動は認めず駆除は手伝えっていうのは、それこそ虫がよ過ぎるってもんです。移動を認めれば、ある程度はすんなりいくはずだったのを自ら断ち切ってしまったんですからね、駆除に協力を得られないのは仕方ありません。
それでもなんとかバスアングラーに理解してもらえるよい方法はないかということで、バスアングラーと日本釣振興会滋賀支部、滋賀県フィッシングボート協同組合などの有志がびわ湖ブルーギル釣研究会を結成して取り組んだのが今回のブルーギル釣り大会です。バスアングラーがたとえギルでも駆除に手を貸すことについては、賛成もあれば反対もあります。そのことはよくわかってるから、できるだけ駆除ということを全面に打ち出さずスマートに開催できないかと工夫した、まあ一つの提案みたいなものですね。そういうことですから、たった1回を見ただけで評価したり結論を出すのはやめておきましょう。この大会がこれからどうなっていくか、バスアングラーの賛同をどれぐらい得られるかも含めて、注意深く見続けたいと思います。
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