Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

05/06/17

ワニガメはええのか
あかんのかどっちやねん!!

 滋賀県琵琶湖の畔にワニガメを飼ってる家があります。2000年12月に知人から譲ってもらったときは、甲羅の長さが35cmぐらいで特に大きいとは思わなかったのが、4年半飼い続けてるうちにバスやブルーギルやザリガニをどんどん食べて、ずいぶん大きくなりました。今では水槽で方向転換できないぐらいです。正確に計ったことはないんですけど、体重は5倍ぐらいになってるんじゃないでしょうか。

 特定外来生物被害防止法の指定種にカミツキガメが入ってるんですけど、ワニガメはいいのかよくないのか。カミツキガメは指定されたけど、ワニガメはそのまま飼い続けても大丈夫だと思ってたら、同じカミツキガメ科だから両方ともダメだという説を称える人が出てきました。環境省のホームページで確認したら、爬虫類-カメ目-カミツキガメ科-カミツキガメ属-カミツキガメが特定外来生物で、カミツキガメ科の他の全属は特定外来生物の指定なしとなっています。ワニガメは他の全属のうちなのかどうかは明示されてません。

 特定外来生物っていうのは、一つの種を指定してるのもあれば、科や属の全種を一まとめに指定してるのもあって、素人にはわかり難いんですよね。それで指定されてるのを知らないまま飼ってたら3年以下の懲役か300万円以下の罰金ですから、飼い主にすれば不安になるのも無理はありません。ワニガメも指定種だと思ってる人の言い分は、カミツキガメ科が指定されてるんだから、カミツキガメ科-ワニガメも指定種だろうというわけです。そう言われると、大丈夫だと言い切るほどの自信がありません。

 そこで飼い主が環境省へ電話して聞いてみました。返事は、ワニガメは指定種じゃないから、そのまま飼い続けても大丈夫とのことです。これでワニガメについては一安心。問題は、ワニガメのエサにしてるバスやブルーギルです。明らかにエサにするために生きたままワニガメの水槽へ入れておくのはダメなのかどうか聞いたら、それはダメ。生かしたまま琵琶湖から運んでくるものダメだとのことです。

 「じゃあどうすればいいんですか」「殺してから持って来るのはかまいません」「うちのワニガメは死んだバスやギルは食べません」「だったらバケツか何かに水を入れないで魚だけ入れて持ってくるとか……」「それって生かしたまま運んでるのと同じですよね」「やっぱりダメかなあ……。そうしてくださいと言うつもりはないんですけどね」というようなことで、エサ問題は解決しないまま話は終わりました。面白いからもう1回電話してみようかとか、別の人が電話に出たら言うことがかわるんじゃないかという話もあったらしいんですけど、そういう大人げないことはやめたそうです。


成長前のワニガメ君

 バスに関して、外来生物法がリリースや釣りを禁止するものではないという見解は、いろんな働きかけがあって引き出したのであって、環境省が積極的にそういう情報を出してきたのではありません。バス釣り大会の運営について具体的に様々なケースで合法か違法かの情報が出てきたのも同様です。ところが、加藤誠司プロが実家へ帰ったときに家族から言われたように、外来生物法の施行がリリース禁止と同義に取られてるような誤解が世間一般にはたくさん発生しています。ワニガメが指定種だという誤解もこれと同じですね。

 そんな誤解が元で無用のいさかいが発生したり、人と人が憎しみ合うようなことになったら、これは100%環境省と環境大臣の責任です。もしこのページをごらんになってるんだったら、いったいどう思ってるのか聞いてみたいですね。相手が官僚や政治家のことですから、たとえ聞いたとしても、自分達に都合の悪いことは「そんな話は聞いてない」あるいは「そんな情報はない」で終わりなんでしょうけど、そんなことで本当に環境を守ることなんか絶対にできっこないと、それだけは言っておきましょう。

 それにしても、なんでカミツキガメは指定種で、ワニガメは指定外なんかなあ。ワニガメは輸入されてる数が少ないんでしょうか。だったら、どれぐらい少なかったらオーケーなのか。その根拠は。環境省へ電話したときに、そのことを聞いてもらえなかったのが、今にして思えば残念ですね。

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